Jam the WORLD

Jam the WORLD (ジャム・ザ・ワールド)

「Jam the WORLD」は、日本のFMラジオ局・J-WAVEが2001年10月1日から2021年3月まで放送していた番組です。この番組は、初代ナビゲーターのモーリー・ロバートソンにより名付けられ、音楽を中心に報道やニュースを扱うという新しい形態のラジオ番組でした。

番組の概要とコンセプト

この番組の特徴は、エンターテイメントに偏らず、社会的なニュースや時事問題に焦点を当てる点です。2001年の開始時には、「ニュースを読み取る感性を伝える情報プログラム」というコンセプトが掲げられ、聴取者に対して情報を感受する能力を養うことを目的としていました。2017年にはリニューアルが行われ、「ニュースを通して時代への感性を豊かにする情報プログラム」という新たな方針が示されました。

放送当初は『朝日新聞』のタブロイド形式の週刊誌「Seven」と連動し、発売中の記事を基にした内容を紹介していました。また、テレビ朝日と共同企画を展開することもありました。

放送時間とフォーマット

「Jam the WORLD」の放送時間は、2001年から2004年、2010年代にかけて様々に変遷しました。最後の放送時間は、月曜から木曜の19:00 - 21:00でした。2021年4月には「JAM THE PLANET」へ改題され、放送時間も拡大されました。

出演者

2017年からの出演者は、「ニューススーパーバイザー」として津田大介が月曜を担当し、その他の曜日には青木理、安田菜津紀、堀潤といった多彩な顔ぶれがナビゲーターを務めました。特に津田は、竹田圭吾の急逝後に月曜の担当となり、番組に新たな視点をもたらしました。

コーナーと特別企画

番組内では、様々なコーナーが展開されました。例えば、主要ニュースを紹介する「TODAY'S HEADLINE」や、最新の話題を追う「THE CUTTING EDGE」といったコーナーは、リスナーにとっての情報源となっていました。また、東日本大震災後に被災者とつながる企画「HEART TO HEART WE ARE ONE」なども行われ、社会的な課題の認識を促しました。

コラボレーション企画

2003年には、テレビ朝日の『ニュースステーション』とのコラボ企画が実施され、ライブパフォーマンスなどを交えた特別な放送が行われました。このように、他メディアとの連携を通じて、情報の幅を広げる工夫がなされていました。

音楽との関わり

音楽番組としての顔も持つ「Jam the WORLD」は、エンディングテーマやオープニングテーマとして各種アーティストの楽曲を使用していました。中孝介やSalyuなどの楽曲が放送中に流れ、音楽を楽しむ環境も提供されていました。

まとめ

「Jam the WORLD」は、そのスタートから約20年間にわたって、情報とエンターテイメントの新しい融合を試みた番組であり、多くのリスナーに親しまれてきました。新しい情報を得るだけでなく、社会に対する感受性を育むためのプラットフォームとしての役割を果たしてきたことは、今でも多くの人々に記憶されていることでしょう。

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