JAPONESQUE

アルバム『JAPONESQUE』の概要

倖田來未の10枚目となるオリジナルアルバム『JAPONESQUE』は、2012年1月25日にrhythm zoneからリリースされました。このアルバムは、前作『Dejavu』から約1年ぶりに登場し、特別な10枚目のアルバムであることを記念して、初回限定生産盤は「CD＋写真集＋グッズ」という形で、通常盤は「CD＋2DVD」「CD＋DVD」「CDのみ」の計4形態で提供されています。予定されていた全国ツアーは、リリース前に倖田の結婚と妊娠が発表された影響で中止となりましたが、秋冬にはプレミアムライブが行われ、翌年にはツアーが再開されました。

コンセプトとテーマ

本アルバムのテーマは“百花繚乱”で、倖田は「R&B」「バラード」「ダンス」「ロック」「ポップス」など、さまざまな音楽ジャンルを意識し、日本の音楽が洋楽に劣らない力を持っていることを示したいと考えました。この思いから『JAPONESQUE』というタイトルがつけられ、国際的にも通用する音楽を作る道を選んだと語っています。アルバムには14曲の新録を含む全19曲が収録され、16曲のミュージックビデオもDVDとして付属しています。すべてのMVが収録されたのは『Kingdom』以来です。

楽曲について

1. Introduction 〜JAPONESQUE〜

オープニングを飾るインスト曲で、「海外から見た日本」をテーマにしています。

2. So Nice feat.Mr.Blistah

ゲストアーティストのMr.Blistahを迎えた、このアルバムの重要な曲です。花魁道中のイメージを持ちながら制作され、MVでは華やかな色彩が印象的です。

3. Boom Boom Boys

自由奔放な女性を描いた楽曲で、クラブでのストーリー仕立てのMVが特徴です。

4. V.I.P. feat.T-Pain

強気な女性をテーマにした曲で、T-Painとのコラボレーションが実現しました。アルバムバージョンでは新たにラップパートが追加されています。

5. Slow feat.Omarion

海外で人気のOmarionをフィーチャーしたバラードで、特別な思いが込められた一曲です。

6. Brave

未練のある女性の心情を描いた楽曲。温かみのあるメロディが印象的です。

7. Everyday

どんな状況でも一緒にいる二人の関係を描いたミディアムナンバー。

8. You are not alone (Acoustic Version)

震災復興のために書かれたチャリティーソング。この曲を通じて多くの人にメッセージを届けたいと倖田は語っています。

9. Interlude 〜JAPONESQUE〜

アルバムの中間部を支えるインスト。次の展開へのブレイクタイムとして機能しています。

10. ESCALATE

恋愛の駆け引きをテーマにしたアッパーチューンで、恋愛をチェスに例えたMVが特徴です。

11. No Man’s Land

全く異なるアレンジで制作された楽曲。男女のデュエットからロックサウンドに変わりました。

12. Lay Down

男性を試すような挑発的な曲。MVにはブラックライトを使用し、独特な演出が施されています。

13. Love Technique

お互いの欠点を受け入れ、共に成長するというメッセージが込められたポップ良曲です。

14. All for you

アルバムの締めくくりに、ファンへの思いを込めてアコースティック風に録音された曲。これまでの感謝の気持ちが溢れています。

収録内容

このアルバムには、全19曲が収められており、各楽曲が多彩なジャンルにわたる点が特徴です。特に、シングル楽曲としてもリリースされてきた楽曲群を再録したものが多く、倖田來未の音楽的な幅広さを感じさせます。

結論

『JAPONESQUE』は、倖田來未が12年目に迎える集大成とも言える作品で、多様な音楽スタイルを表現しつつ、深い愛情をもって制作されました。聴く人々に多くの感動と思い出を届けるアルバムとして、今もなお多くのファンに支持されています。

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