JotSpot

JotSpotは、エンタープライズソーシャルソフトウェアの開発を手掛ける企業として、中小企業を主なターゲットにビジネスを展開していました。この会社は、Exciteの共同設立者であるジョー・クラウスとグラハム・スペンサーによって設立されました。

歴史

JotSpotは、その革新的な取り組みが評価され、2006年2月には「Business 2.0 Next Net 25」の一社に選出され、同年3月には「InfoWorld」の注目すべき15のスタートアップ企業の一つとして表彰されました。しかし、同年10月にはGoogleによって買収されました。

買収前までは、無償で利用できるデータ量に制限がありましたが、買収後は全てのサービスが無料で提供されるようになりました。ただし、Googleによる買収直後には、新規ユーザーの登録が一時的に停止されました。

アプリケーション

JotSpotの核となる機能は、ウィキです。このウィキでは、ページ間で電子メールの送受信が可能で、WYSIWYGエディタによる編集、スプレッドシートの埋め込みなど、多様な機能が提供されていました。基本のウィキ機能に加え、JotSpotはJotSpot Family Site、Class Reunion Planner、JotSpot Trackerといった独自のアプリケーションも開発していました。

さらに、JotSpotでは、以下の様な豊富な機能が利用可能でした。

ブログ
カレンダー
表計算
ファイル共有
画像ギャラリー
プロジェクトマネジメント
TODOリスト
バグ管理
ナレッジベース
掲示板
ディレクトリ

これらの各機能は、共有に関する詳細な設定が可能でした。各ページからはフィードが配信され、権限を持つユーザーはそこからデータの更新を確認できました。また、各ページをXML形式で書き出す機能も提供されており、この機能を利用することで他のアプリケーションでデータの編集を行うこともできました。

利用方法

JotSpotに登録すると、「(ユーザー名).jotspot.com」という形式のアドレスが割り当てられ、そこから各種サービスを利用できるようになります。管理者は、ユーザー管理、ウィキの設定、アプリケーションの導入などを包括的に管理できました。さらに、サイドバーに表示されるリンクの設定や、タイトル、デザインの変更といったカスタマイズも可能でした。

ユーザーはグループに分けられ、それぞれの権限に基づいて管理されていました。編集可能なデータは設定によって制限されましたが、一般に公開された場合は、誰でもウィキページの作成や編集が可能でした。

JotSpotの主な顧客には、Whole Foods、eBay、シマンテック、インテルなどが含まれていました。

脚注

外部リンク
JotSpot Wiki: JotSpot hosting not open to new accounts but you can test drive a JotSpot wiki at http://inetgroup.jot.com which will give you an idea of JotSpot integrates with many different applications that Google has acquired.
Joe Kraus
Interview with Joe Kraus, JotSpot Co-Founder

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