Judy

Judy：大人の女性に向けた人気漫画雑誌

1985年に小学館より創刊された『Judy』は、20代後半から40代前半の女性を主な読者層とした月刊の女性向け漫画雑誌でした。2008年10月号をもって休刊するまで、多くの読者から支持を集め、日本の女性漫画界に大きな足跡を残しました。

キャッチコピーは「ヲンナを楽しむ！コミック誌」。その言葉通り、恋愛や結婚、仕事、友情など、大人の女性の等身大の生き様を様々な切り口で描いた作品が多数掲載されていました。読み切り作品を中心に構成されていたため、幅広いテーマの作品を楽しめ、多くの読者から支持を得ていました。

多彩な連載作品

『Judy』は、様々なタイプの作品を掲載することで知られていました。恋愛漫画はもちろんのこと、社会問題や人間ドラマ、ペットを題材にした作品など、そのジャンルは多岐に渡ります。代表的な連載作品としては、以下のようなものがあります。

恋愛・人間ドラマ: 『5+わん=ロク 視覚障害の仔犬物語』『市長 遠山京香』『スピリタス』『裸心の十字架』『パパーズ! 〜夫は二人もいりません〜』『ふたりはおしり愛』『男の悪口 女の悪口』『片翼同盟』『窮鼠はチーズの夢を見る』『ゴールド』『幸せ咲いた』『色即是恋』『シルバー』『適齢期の歩き方』『パートナー 進め!ソラ』『華にナースコール』『美容師MOMO』『ほっと・ペットクリニック』『ボディコン刑事』『よい子の味方』『離婚請負人 沙樹』『リビドーの海』など。
その他: 『ケイリン野郎』など。

これらの作品は、単行本として小学館のJUDYコミックスより発売され、多くの読者に親しまれました。

新人発掘の場

『Judy』は、新人漫画家の発掘にも力を入れていました。漫画新人賞である「Judyコミック杯」を設け、多くの才能を世に送り出しました。多くの読者から愛された雑誌であると同時に、漫画業界に貢献した雑誌でもありました。

読切作品

連載作品だけでなく、多くの魅力的な読み切り作品も掲載されていました。読み切り作品には、以下のような作家が参加していました。

高瀬由香
武内昌美
浜口奈津子
藤臣美弥子
吉原由起
河野やす子

これらの作家たちは、それぞれ独自の作風で読者を楽しませました。

発行部数と関連誌

『Judy』は、創刊から休刊まで、常に高い人気を誇っていました。発行部数は、2003年9月1日～2004年8月31日の期間で156,833部、2004年9月～2005年8月で135,833部、2005年9月1日～2006年8月31日で120,667部、2006年9月1日～2007年8月31日で106,166部と推移していました。

また、『Judy』には関連誌として『Nighty Judy』がありました。こちらは1992年に創刊され、「愛を語らう女性コミック誌」というキャッチコピーで、毎月8日に発売されていました。

まとめ

『Judy』は、20代後半から40代前半の女性をターゲットとした、多様な作品を掲載した人気女性向け漫画雑誌でした。多くの読者から愛され、多くの女性漫画家を輩出しました。休刊から年月が経ちましたが、その存在は多くの人の記憶に刻まれています。

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