Juna 21

Juna 21（ユーナ21）

Juna 21は、ニコンサロンが若手写真家の発表機会創出と育成を目指して主催した公募写真展です。主に35歳以下の写真家を対象として応募が募られ、新しい表現に挑戦する才能を支援する目的で企画されました。

この取り組みは、ニコンサロンの開館30周年を記念し、1998年に新宿ニコンサロンを主な会場として開始されました。年間を通じて、公募によって選出された写真家2組ずつによる個展形式の展示が毎月行われ、合計で年間22回の展覧会開催機会が設けられていました。この開催枠には、その年に特に優れた作品に贈られる三木淳賞の受賞記念展も含まれていました。

Juna 21に出展された作品の中から、特に評価の高いものには賞が贈られました。1999年度からは、Juna 21で発表された年間最優秀作品に「三木淳賞」が授与される制度が設けられました。さらに、2003年度からは、将来性のある優秀な作品を対象とした「三木淳賞奨励賞」が新設され、若手写真家への支援が拡充されました。

Juna 21としての新規公募は、2016年12月29日をもって終了となりました。これに伴うニコンサロンの制度変更により、三木淳賞はJuna 21という特定の公募展の枠組みから独立し、ニコンサロンで開催された新進写真家の中から年間で最も優れた人物に贈られる賞として、その位置づけが改められました。

以下に、1999年度から2013年度までの歴代三木淳賞および、2003年度以降に設けられた三木淳賞奨励賞の受賞者一覧を記します。

1. 第1回（1999年度）甲野善一郎「SECRET TIME」
2. 第2回（2000年度）鈴木忍「そして、この優しい去勢のために」
3. 第3回（2001年度）藤沢真樹子「mango y ritmo」
4. 第4回（2002年度）呉雪陽「氷上の花火」
5. 第5回（2003年度）荻野育代「緊張の方向」 / （奨励賞）新倉元雄「とこ夏ナムプラー　ASIAN PEOPLE 2」、ふじいあゆみ「ゴッドファーザーJr.」
6. 第6回（2004年度）村上友重「球体の紡ぐ線」 / （奨励賞）吉田明広「記憶の地図 〜The wind of Nepal〜」、高木美佳「みね」
7. 第7回（2005年度）土屋育子「IMAGEＳ OF TRUST」 / （奨励賞）カモマサユキ「civilized society」、中嶋仁司「Among the Usual」
8. 第8回（2006年度）石川直樹 「THE VOID」 / （奨励賞）菱田雄介「ぼくらの学校　Наша Школа」、田代一倫「浮憂世代」
9. 第9回（2007年度）稲宮康人「『くに』のかたち　HIGHWAY LANDSCAPES OF JAPAN」 / （奨励賞）元木みゆき 「息の結び目」、Eun-Kyung, SHIN「Wedding Hall」
10. 第10回（2008年度）西村康「彼女のタイトル」 / （奨励賞）松下初美 「松下初美」、インベカヲリ★ 「倫理社会」
11. 第11回（2009年度）Gim Eun Ji「ETHER」 / （奨励賞）大丸剛史 「東京タワー」、鶴崎燃「海を渡って」
12. 第12回（2010年度）金川晋吾「father」 / （奨励賞）飯島望美「豚が嗤う」、ライアン・リブレ「Portraits of Independence: Inside the Kachin Independence Army（独立の肖像：カチン独立運動の内側から）」
13. 第13回（2011年度）添田康平「Not yet refugees」 / （奨励賞）藤原拓也「スポーツ絵巻物」、吉原かおり「よびみず」
14. 第14回（2012年度）斉藤麻子「FIELD NOTE」 / （奨励賞）田中雄一郎「大サンパウロ」、西岡潔「マトマニ」
15. 第15回（2013年度）上田順平「手紙」

もう一度検索