K-ROCK (韓国の音楽)

K-ROCK: 韓国のロック音楽

K-ROCK（Korean Rock）は、韓国におけるロック音楽の総称であり、その起源は1950年代後半に遡ります。この時期、在韓米軍によってもたらされたアメリカ文化が韓国の音楽シーンに影響を与え、特にギタリストで作曲家の申重鉉（シン・ジュンヒョン）が中心となって独自のロックスタイルを築いていきました。

歴史的背景

韓国のロック音楽は、韓国独自の音楽的要素を取り入れながら発展してきました。1962年、申重鉉が結成したバンド「エド・フォー（Add 4）」は、韓国ロックの先駆けとなり、1964年に発表した楽曲「雨の中の女人」は、韓国語ロックの基盤とされています。これにより、韓国のロックは多くの人々に受け入れられるようになりました。

しかし、1970年代には朴正煕政権下での厳しい検閲により、ロックアーティストたちは自由に音楽を制作できない状況に置かれました。申重鉉自身も薬物問題で投獄され、その影響で韓国のロックシーンは停滞を余儀なくされました。しかし、こうした状況の中でも、他のアーティストたちによって新たな動きが生まれました。例えばサヌリムは1970年代後半に登場し、ロックの可能性を広げました。

1980年代にはヘヴィメタルが主流となり、復活（ブファル）、ペクトゥサン、シナウィといったバンドが人気を博しました。しかし、90年代に入ると政治的な変化と共にロック音楽が再び活気を取り戻しました。特に盧泰愚大統領の対外政策の影響で、海外からの情報や音楽が流入し、若者たちが自らバンドを結成することが増えました。

90年代初頭には、クラインナッツやノーブレインといったバンドが登場し、

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