KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-

KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-：海賊をテーマにした、KAT-TUNの代表作

2008年6月4日、J-One Recordsより発売されたKAT-TUNの3枚目のオリジナルアルバム『KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-』は、前作から1年2ヶ月ぶりのリリースとなり、大きな話題を呼びました。

アルバムのテーマは「海賊」。そのコンセプトは、楽曲全体に独特の雰囲気とエッジを効かせ、KAT-TUNの新たな魅力を引き出しています。収録されているのは、シングル曲として人気を博した「喜びの歌」「Keep the faith」「LIPS」に加え、アルバムのために書き下ろされた楽曲の数々。特にリードトラックの「T∀BOO」（当初は「TABOO」というタイトルで発表される予定でしたが、発売直前に変更されました）は、そのタイトルからも想像できるように、海賊の世界観を強烈に表現した楽曲となっています。

さらに注目すべきは、CDデビュー後にライブなどで披露されながら、これまでCD化されていなかった「SIX SENSES」の初収録です。長年のファン待望の楽曲が、ついにこのアルバムで日の目を見ることとなりました。また、初回限定盤には、アルバム未収録のシングル「DON'T U EVER STOP」のプロモーションビデオとメイキング映像が収録されたDVDが付属。さらに、通常盤にはない4曲のボーナストラックも収録されており、ファンにとってはまさに垂涎のアイテムとなっています。

アルバム収録曲は、メンバーそれぞれの個性を活かしたバラエティ豊かな楽曲群です。例えば、「Keep the faith」は、赤西仁主演のドラマ『有閑倶楽部』の主題歌として使用され、ドラマの世界観と見事に融合した楽曲。一方、「LIPS」は亀梨和也主演のドラマ『1ポンドの福音』の主題歌として起用され、ドラマの切ない雰囲気を表現しています。「喜びの歌」は田中聖主演のドラマ『特急田中3号』の主題歌として書き下ろされ、躍動感あふれるメロディーが印象的です。これらの楽曲以外にも、田口淳之介、上田竜也、中丸雄一のソロパートが際立つ楽曲や、メンバー全員が息を合わせたグループ曲など、KAT-TUNの音楽性の幅広さが存分に感じられる作品です。

特に注目すべきボーナストラックには、「SHOT!」「12 o'clock」「愛のコマンド」「SIX SENSES」の4曲が収録されています。「SHOT!」は、音楽番組『ザ少年倶楽部プレミアム』で先行的に披露され、高い評価を得ていた楽曲です。「12 o'clock」は赤西仁、田中聖、中丸雄一の3人がセッションをしているかのような、独特の構成が魅力的です。そして、「愛のコマンド」と「SIX SENSES」も個性的で、聴き応えのある楽曲となっています。

『KAT-TUN III -QUEEN OF PIRATES-』は、オリコンアルバムチャートで初登場1位を獲得。前作に引き続き、そして本作までに発売されたすべてのシングル・アルバムにおいてオリコンチャート1位という快挙を達成しました。このアルバムは、KAT-TUNの音楽性と人気を決定づけた重要な作品として、今もなお多くのファンから愛されています。その充実した内容と高い音楽性は、時代を超えて聴き継がれるに値する、紛れもない名盤と言えるでしょう。

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