KAT-TUNのがつーん

『KAT-TUNのがつーん』：親密なトークと多彩な企画が織りなすラジオ番組

2012年4月2日深夜から2016年3月21日深夜まで、文化放送『レコメン！』内で放送された『KAT-TUNのがつーん』は、アイドルグループKAT-TUNのメンバーが出演するラジオ番組でした。毎週月曜深夜（火曜未明）、NRN系列で放送され、多くのリスナーに親しまれていました。

メンバーと番組構成

パーソナリティは、中丸雄一さんと田口淳之介さんが番組開始から終了まで担当。初期には田中聖さんも加わり、3人で賑やかに番組を盛り上げていました。3人の中で毎回2人が出演する形式で、全員出演する日もありましたが、田中聖さんが脱退した2013年秋以降は、中丸さんと田口さんの2人が中心となって番組を進行しました。

番組は、オープニング、フリートーク、楽曲紹介、コーナー、エンディングという流れで構成されていました。オープニングでは近況報告や季節の話題など、自由なトークが展開され、その盛り上がりようはフリートークの時間を超えることもありました。フリートークのテーマは、前回のテーマのしりとりで決定するというユニークな方法が用いられており、しりとりが難しくなる「る」行のテーマはルーレットで決定していました。最終回は「がつーん」がテーマとなり、"ん"でしりとりは終了しました。

番組ではKAT-TUNの楽曲はもちろん、トークの内容に合わせた他アーティストの楽曲も紹介。エンディングでは「WHITE」がBGMとして流れていました。

多彩なリスナー参加型コーナー

番組には様々なコーナーがあり、リスナーの積極的な参加を促していました。主なコーナーは以下の通りです。

ハイフンメール：リスナーからのメッセージを紹介するコーナー。短めのメッセージは「ショートハイフン」としてエンディングで紹介されることもありました。「KAT-TUNのハイフン」は、ファンを繋ぐものとして大切にされていました。
CHECK THE KAT-TUN：メンバー同士がお互いのことをどれだけ知っているかクイズ形式で競うコーナー。正解数に応じてポイントは累積されました。
番組キャラクター製作委員会：番組のマスコットキャラクターをリスナーと一緒に考える企画でした。
KAT-TUNの男の世界：男性目線の趣味や遊びについてリスナーから投稿されたメールを紹介するコーナーでした。
がつーんJAPAN代表選考会：リスナーの自慢できるような小さな特技を募集し、中丸さんが監督として合否を判定するコーナーでした。サッカー日本代表になぞらえ、11人の合格者が出揃うまで続けられました。中にはリスナーと電話で会話をする場面もありました。
田口のポジティブ短歌：リスナーから送られたネガティブな川柳（五七五）に、メンバーがポジティブな下の句（七七）をつけるコーナーでした。「メッシのボール」というキーワードがあれば、どんなネガティブな状況もポジティブに転換できるという設定でした。
がつーん散歩（大人の社会科見学）：2014年から開始されたコーナーで、田口さんと中丸さんがプライベートで訪れた場所について語るものでした。ロケの音声は放送されませんでしたが、2人が訪れた様々な場所の様子が語られていました。初期は明確なコーナー名がなく、思いつきで企画されたものでした。最初の予定は日本銀行でしたが、予約を忘れてしまったため、隣接する貨幣博物館を訪れたというエピソードも残っています。
田口このギャグ言ってみな：2014年から開始されたコーナーで、リスナーから送られた一発ギャグを田口さんが紹介するものでした。「ないないナイスガイ」「あるあるアルマジロ」「待て待てマテ茶」など、多くの名ギャグが誕生しました。
* がつーん一刀両断：2015年から開始されたコーナーで、世の中の様々な出来事を斬りまくるコーナーでした。政治経済に関する話題も取り上げられる予定でしたが、実際には取り上げられることはありませんでした。

『KAT-TUNのがつーん』は、メンバーの自然体なトークと、ユニークな企画、そしてリスナー参加型のコーナーが絶妙に融合した、魅力的なラジオ番組でした。番組を通じて、KAT-TUNのメンバーの人となりや、彼らとリスナーとの強い絆を感じることができた番組として、多くのリスナーに記憶されています。

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