KBSワールド

KBSワールド：韓国を発信するグローバル放送局

KBSワールドは、韓国放送公社（KBS）が運営する国際放送局です。ラジオ放送は1953年、「自由大韓の声」として始まり、2003年にはテレビ放送も開始されました。世界に向けて韓国の情報を発信する役割を担い、現在ではテレビとラジオ両方の放送を展開しています。

基本的には全世界に向けて同一の番組編成となっていますが、地域や国によっては独自編成を採用するケースもあります。日本における放送はその好例です。日本でKBSワールドの運営を行う「ケー・ビー・エスジャパン株式会社」は、日本の視聴者のニーズに合わせた独自の工夫を凝らしています。

日本におけるKBSワールド

日本でKBSワールドを視聴できる方法は複数あります。スカパー!プレミアムサービス、スカパー!プレミアムサービス光、そして一部のケーブルテレビ局で視聴可能です。日本の視聴者への配慮として、多くの番組に日本語字幕が提供されています。ただし、生放送のニュース番組や音楽番組（『ミュージックバンク』、『KBS歌謡祭』など）は、韓国からの同時放送となるため、字幕は提供されません。この場合、「字幕なし版」として区別されています。

音楽番組では、生放送の字幕なし版とは別に、後日字幕付きで放送される遅れネット版も用意されています。また、過去に放送された人気ドラマの傑作選も放送されており、韓国ドラマファンにとって魅力的なチャンネルとなっています。

広告についても、日本の視聴者向けに工夫が凝らされています。番組間の休憩時間（ステーションブレイク）には、日本語のCMが放送されます。一方、生放送の音楽番組では、韓国からの放送をそのまま受信するため、韓国向けのCMが放送されます。

2018年には、スカパー!の東経110度CS放送でも放送が開始され、視聴ルートがさらに拡大しました。同年には「スカパー!基本プラン」、「スカパー!セレクト5」、「スカパー!セレクト10」の構成チャンネルにも加わり、より多くの視聴者にとってアクセスしやすくなりました。2021年にはチャンネル名が「KBS World 韓流専門チャンネル」に変更されました。

代表的な番組

KBSワールドでは、ニュース番組からバラエティ番組、音楽番組まで幅広いジャンルの番組が放送されています。代表的な番組としては以下のものがあげられます。

ニュース番組: KBSニュース広場、KBSニュース9（かつてはKBSニュース12も放送）
音楽番組: 歌謡舞台、開かれた音楽会、全国のど自慢、ミュージックバンク、KBS歌謡祭
* その他: VJ特攻隊、KBS芸能大賞、KBS演技大賞

これらの番組を通じて、韓国の文化、社会、エンターテインメント情報を世界に発信しています。日本語字幕の提供や、日本独自のCM放送など、日本市場への積極的な対応が、KBSワールドの大きな特徴となっています。

KBSワールドへのアクセス

KBSワールドは、公式ウェブサイト、Twitter、YouTubeチャンネルなどを通じて、番組情報や最新ニュースなどを発信しています。これらの情報源を通じて、KBSワールドの番組をより深く理解し、視聴することができます。

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