KEIYOGINKO POWER COUNTDOWN JAPAN HOT 30

KEIYOGINKO POWER COUNTDOWN JAPAN HOT 30 (パワカン) の軌跡

「KEIYOGINKO POWER COUNTDOWN JAPAN HOT 30」（略称：パワカン）は、bayfmで長年放送された人気音楽番組です。土曜日の午後に、最新のJ-POPヒットチャートを紹介し、多くのリスナーに愛されました。番組は、公開生放送やUstream配信など、時代に合わせた展開も行っていました。

番組の概要

bayfmの開局以来、邦楽専門のカウントダウン番組として放送されてきました。初代DJはバッキー木場で、「どこよりも正確に・そしてパワフルに」を合言葉に番組を盛り上げました。当初は金曜夜の放送でしたが、後に土曜日に移動。日産自動車やNECがスポンサーとなり、番組名も変更されました。スポンサー提供時代には、プレゼントコーナーも設けられ、リスナーを楽しませました。

2010年からはUstreamでのスタジオ映像配信も開始し、リスナーは視覚的にも番組を楽しめるようになりました。ただし、回線状況や天候によっては、本社スタジオからの非公開生放送に切り替えることもありました。

バッキー木場から森久保祥太郎へ

2014年12月、バッキー木場が番組を引退。25年3ヶ月という長きにわたり、番組を支え続けました。後任には森久保祥太郎が就任し、「土曜午後は森久保SHOW TIME!!」を合言葉に、新たなパワカンをスタートさせました。

バッキー時代のリスナーであった藤田太郎が、自身の番組でパワカンの初回1位の楽曲をオンエアするなど、その影響は後々まで続いています。

大リニューアルと「POWER COUNTDOWN REAL」へ

2017年4月、番組は大幅リニューアルを行い、「POWER COUNTDOWN REAL」として生まれ変わりました。DJは小島嵩弘と麻生夏子、レポーターに三田寺理紗を迎え、よりリアルな音楽トレンドを追求する番組構成となりました。オリコンやBillboardのチャートに加え、街頭インタビューなども取り入れ、リスナーに「今」の音楽を届けました。

森久保祥太郎も、番組終了後にゲスト出演し、新旧DJのトークが実現するなど、話題を呼びました。さらに、2019年10月からは、かつてのパワカンのディレクターが担当となり、番組内容も原点回帰とも言えるリニューアルが行われました。

年間チャートと特別番組

パワカンでは、年間チャートも大きな目玉でした。スポンサーがない場合は、年号を冠したタイトルで放送。洋楽との2本立て特別番組「GRAND COUNTDOWN HOT HOT 100」も人気を博しました。2012年以降は邦楽版のみとなり、「GRAND COUNTDOWN JAPAN HOT HOT 100」として放送されました。

2017年以降は、年間チャートもリニューアルされ、「KEIYOGINKO GRAND COUNTDOWN REAL」として、オリコンとビルボードジャパンのベスト30をカウントダウンする形式となりました。

ピンチヒッターDJたち

バッキー木場や森久保祥太郎が体調不良やイベントで欠席する際には、伊津野亮、春原佑紀、島村幸男、八代拓といったDJたちがピンチヒッターとして番組を盛り上げました。それぞれにユニークな愛称が付けられ、リスナーを楽しませました。

番組の構成と特徴

番組では、J-POPの最新ヒット30曲を紹介しながら、ゲストを迎えたり、リスナーからのメッセージを紹介したりしました。イクスピアリのスタジオからの公開生放送では、リスナーとの交流も大切にしていました。

チャート集計方法も、バッキー時代と森久保時代で異なりました。バッキー時代はレコードショップの実売データをもとに、bayfm独自の構成でチャートを作成。森久保時代は、オリコンやBillboardのチャートに加え、bayfmでのオンエアやリクエストも集計してチャートを作成しました。

森久保祥太郎の就任以降は、Twitterも積極的に活用し、番組の情報を発信したり、リスナーのメッセージを読んだりするなど、リスナーとのコミュニケーションを深めました。

リスナーへのプレゼント

番組では、リスナーへのプレゼントも用意されていました。メッセージを紹介したり、クイズを出題したりして、様々なプレゼントを提供しました。バッキー木場お気に入りのメッセージにはステッカーが、特に優れたメッセージにはオリジナルのマルチライトとTシャツが贈られました。

パワカンは、長年にわたりbayfmを代表する番組として、多くのリスナーに愛されました。その歴史と魅力を振り返ることで、J-POPシーンの変遷とラジオ番組の可能性を改めて感じることができます。

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