KICKBOXING ZONE

KICKBOXING ZONE（キックボクシング・ゾーン）

日本の立ち技格闘技シーンにおいて、短期間ながら独自の存在感を示したキックボクシング団体がKICKBOXING ZONEです。この団体は、かつて「野良犬」の異名で知られた伝説的なキックボクサー、小林聡氏によって設立されました。

設立と運営体制

KICKBOXING ZONEの設立は、2014年6月に小林聡氏によってアナウンスされました。団体の主催は「KICKBOXING ZONE実行委員会」が担い、全体のプロデュースおよびゼネラルマネージャーとして小林氏自身が陣頭指揮を執る体制が敷かれました。興行の実務運営に関しては、数々の格闘技イベントを手掛ける実績を持つ株式会社グッドルーザーが請け負い、そのノウハウが活かされました。

設立発表から約半年後、団体の第一歩となる旗揚げ戦は、キックボクシングの聖地とも称される東京都の後楽園ホールにて、2014年11月9日に盛大に開催されました。

ルールと特色

KICKBOXING ZONEの競技ルールにおける大きな特色として、日本の主要キックボクシング団体では安全面などを考慮して制限されがちな攻撃が積極的に有効とされた点が挙げられます。具体的には、顔面への肘打ちや膝蹴り、そして首相撲からの攻撃が認められました。これにより、より実戦的かつKOに繋がりやすい、スリリングな試合展開が期待され、多くの格闘技ファンから注目を集めました。

さらに、他の団体とは一線を画す試みとして、ミャンマーの伝統的な素手・頭突きありの過激格闘技であるラウェイの試合も、特別ルールの下で行われるなど、多様な立ち技格闘技の魅力を発信する場としても機能しました。

全日本キックボクシング連盟王座の復活

活動期間中、KICKBOXING ZONEが特に特筆されるべき功績として、歴史ある全日本キックボクシング連盟（全日本キック）の王座を復活させたことが挙げられます。2016年5月に開催された第四回大会「ZONE4」において、かつて日本のキックボクシング界を牽引したこのベルトが、本団体によって再興を果たしました。これは、日本のキックボクシング史における重要なベルトの復活という点で、業界内外から大きな関心を集める出来事となりました。

活動停止とその後

独自のルールや試みで注目を集めたKICKBOXING ZONEでしたが、団体の活動は長くは継続しませんでした。2017年5月に開催された第六回大会「ZONE 6」をもって、惜しまれつつもその活動に終止符を打つこととなりました。

KICKBOXING ZONEとしての興行開催は終了しましたが、団体を率いた小林聡氏は、その後も立ち技格闘技への情熱を絶やさず、同年8月からは新たなイベントとして「野良犬祭」を始動させています。これにより、小林氏のプロデュースによる格闘技イベントは形を変えて継続されています。

大会一覧

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階級

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脚注

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外部リンク

* 公式サイト（情報が存在する場合）

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