KKS-1

KKS-1 (Kouku Kosen Satellite-1)

KKS-1は、東京都立航空工業高等専門学校の学生たちによって開発された超小型衛星です。この衛星は、2004年4月から開発がスタートし、2008年12月に完成しました。打ち上げは、2009年1月23日にH-IIAロケット15号機により、ピギーバック方式で行われました。KKS-1の愛称「輝汐（きせき）」は、一般から公募され、地元の中学生が提案したものです。この名称には、「奇跡」や「軌跡」という意味が込められており、さらにキャンパス周辺が「汐入」という地名であることから選ばれました。

衛星の特徴

KKS-1は、固体火薬をレーザーで着火する超小型スラスタを搭載しており、これは世界初の実証となりました。また、リアクションホイールや地球撮影用のCMOSカメラも装備されています。これにより、KKS-1はその後の宇宙ミッションにおいて、姿勢制御や地球の画像撮影などの機能を持つことが期待されていました。

衛星の打ち上げ後、2009年1月23日の14時頃、大阪府立大学の地上局にてKKS-1の電波が受信されました。しかし、通信には不具合が生じており、地上から衛星を操作できない状態が続いていました。このトラブルは、打ち上げからわずか3日後に発生し、最終的にコンピューターの誤動作が原因であることが検証されました。

運用状況

本来のミッションを果たすことが難しい状況ですが、2016年11月現在もKKS-1は不安定ながらモールス信号を発信し続けています。通信が復旧すれば、スラスタを使った姿勢制御、さらには地球撮影などの任務を再び実行する予定です。こうした経過を経て、KKS-1は超小型衛星の開発に対する挑戦を象徴する存在となっています。

参考文献と外部リンク

KKS-1の開発と運用に関する情報は、文献や関連ウェブサイトにて確認できます。特に、東京都立産業技術高等専門学校の公式ページでは、KKS-1の詳細な紹介がしています。さらには、彼のプロジェクトが科学技術大臣の表彰を受けたこともあり、これらの実績は人工衛星開発の重要性を証明しています。

詳細な情報については、以下のリンクを参照してください。

• - 東京都立産業技術高等専門学校 KKS-1紹介
• - NASA - KKS 1

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