KOMDIV-64

KOMDIV-64とは

KOMDIV-64（ロシア語: КОМДИВ-64）は、ロシアの研究機関であるNIISIによって設計された64ビットのマイクロプロセッサです。このプロセッサは、PMC-Sierraが開発したRM7000との互換性を持っています。チップに記載されている情報では、プロセッサの内部的な設計には1890VM5（ロシア語: 1890ВМ5）の要素が含まれています。

性能

KOMDIV-64はその性能において、1MHzあたり0.9Dhrystone、1.32 Whetstone、1.09 Coremarkという数値を誇ります。これらの性能指標は、特に1890ВМ5Фの派生型において確認されています。いずれの指標も、プロセッサの動作能力を示す重要な指標です。

技術的特徴

命令セットアーキテクチャ

KOMDIV-64は、強化されたMIPS IV命令セットアーキテクチャ（ISA）を採用しています。これにより、複雑な計算や処理が効率的に行えるようになっています。特に、MIPSアーキテクチャの利点である高い性能と低い消費電力を実現しています。

パイプライン構造

このプロセッサは、in-order dual-issueスーパースカラ設計を採用しているため、複数の命令を同時に実行することが可能です。また、5段の整数パイプラインと7段の浮動小数点パイプラインを持ち、命令の発行と実行の効率を最大限に高めています。

キャッシュメモリ

KOMDIV-64には、16KBのL1命令キャッシュと16KBのL1データキャッシュが備わっており、データの読み書き効率を向上させています。さらに、256KBのL2キャッシュも搭載されており、これにより更なるパフォーマンスの向上が見込まれます。

クロック周波数とトランジスタ数

このプロセッサの動作クロック周波数は350MHzで、26.600万個のトランジスタを組み込んでいます。高密度なトランジスタ配置は、プロセッサの性能を一層向上させる要因となっています。

関連項目

KOMDIV-64は、同じくNIISIによって開発されたKOMDIV-32と関連があります。このようなマイクロプロセッサの技術は、計算機科学やエンジニアリングの分野において重要な役割を果たしています。

外部リンク

KOMDIV-64に関するさらなる情報は、Отдел разработки вычислительной техники（ロシア語）を参照してください。

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