Kakiiin

概要

『Kakiiin』（カキーン）は、2007年から2015年にかけてTBSラジオで放送された音楽中心のラジオ番組です。基本は生放送で、曜日ごとに異なる選曲が特徴的でした。

コンセプトと音楽内容

この番組は「大人のためのラジオ」をテーマにしており、当初は1970年代から1990年代のヒット曲を中心に放送していました。後に「新旧洋邦　大人のための音楽を提案する番組」として新譜も加わり、より幅広い音楽ジャンルに対応しました。選曲範囲は非常に広く、一般的なヒット曲から、一般にはあまり知られていないマニアックな楽曲まで、多彩に取り入れています。曲はフルコーラスで流され、長尺の曲でも充実した内容で届けられました。

また、特に放送が集中するオフシーズン中の帯番組として、数千曲もの楽曲がオンエアーされました。

放送の特徴

選曲は各ディレクターの担当であり、曜日によって明確な選曲傾向が見られました。また、リスナーからのリクエストやメッセージも受け付け、日替わりのメッセージテーマを設けて、楽曲の合間にそれを紹介していました。この番組には放送作家がいないため、メッセージもパーソナリティ自身が選び、スタッフと共に企画を進めていきました。

特別企画とイベント

特別企画としては、放送禁止とされていた楽曲を特集する「エロソング」や、CMを省いたノンストップDJプレイといった過激な内容もありました。2009年のクリスマス企画では、飛行船でリスナー宅の上空まで移動し、生放送を行うというユニークな試みもありました。また、全国ネットされた時間帯には、日によって放送内容が変わる場合もありました。

番組名の由来

番組名『Kakiiin』は、元々は火曜日から金曜日までの放送を示す仮のタイトルでしたが、結局そのまま正式な番組名として定着しました。

番組の歴史

番組は2007年10月2日にスタートし、最初はプロ野球ナイターオフシーズンの放送でした。その後、何度か放送形態や時間帯の変更を経て、最後の放送は2015年3月23日、全708回にわたるものでした。

この間、様々な挑戦的な企画や多彩なパーソナリティが登場し、リスナーとの親密な関係を築いていきました。特に駒田健吾さんは「ミスターKakiiin」として、番組の顔として長年貢献しました。

パーソナリティとコーナー

過去には安東弘樹、土井敏之、初田啓介など、多くのパーソナリティが担当し、それぞれの持ち味を活かしたコーナーが展開されました。特に「Kakiiinレジェンド」として、音楽業界での伝説的なアーティストに焦点を当てるコーナーも人気を集めました。

多様な主題やステージの変遷を経て、最終的には音楽だけでなく文化的な側面にまで広がる内容が提供されました。

終焉とその後

2015年に番組は終了し、その最後のオンエア曲は山口百恵の「さよならの向う側」で、多くのリスナーに感動を与えました。その影響は今でも多くのリスナーの心に残り続けています。『Kakiiin』は音楽の楽しみ方や、ラジオの可能性を多くの人に伝えた素晴らしい番組でした。

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