Ken Hirai 15th Anniversary c/w Collection '95-'10 “裏 歌バカ”

平井堅のデビュー15周年を記念してリリースされたコンピレーションアルバム、『Ken Hirai 15th Anniversary c/w Collection '95-'10 “裏 歌バカ”』は、彼の音楽活動の裏側を垣間見ることができる貴重な作品集です。2010年11月10日にDefSTAR RECORDSから発売されました。

このアルバムは、1995年のデビューシングル「Precious Junk」から2010年の「Sing Forever」までの全シングルのカップリング曲と、オリジナルアルバムに未収録だった楽曲を収録。2005年に発売された『Ken Hirai 10th Anniversary Complete Single Collection '95-'05 歌バカ』の姉妹作として企画されました。

初回生産限定盤は、3in1のトールデジパックケース仕様で、リミックスアルバムが付属。通常盤にはない魅力が詰まっています。CDの収録曲は、シングル発売順にDisc 1（1995年～2001年）、Disc 2（2002年～2010年）と年代ごとに分かれています。ただし、カラオケバージョンやA面曲のアレンジ違い、カバー曲は収録されていません。

特筆すべきは、カップリング曲以外に、アルバム未収録曲も収録されている点です。例えば、テレビ朝日系ドラマ『TOKYO HEART BREAK せつない』の挿入歌「君が笑ったら」や、FILURプロデュースの「One Love Wonderful World」などが収録されています。

初回生産限定盤に付属する『Kh re-mixed up 2』は、『Kh re-mixed up 1』以降のシングルに収録されていたリミックス音源に加え、このアルバムのために新たにリミックスされた楽曲で構成された、聴きごたえのあるリミックス集です。

発売時のパッケージには、収録曲の概要とスペシャルライブの告知シールが貼られていました。封入ブックレットには、平井堅自身による楽曲コメント（リミックス音源を除く）と、音楽ライターによるライナーノーツが掲載されており、作品への理解を深めることができます。

このアルバムと同日に、33枚目のシングル「アイシテル」が発売されました。アルバムとシングルが同時に発売されたのは、平井堅のデビュー以来初めてのことであり、話題を呼びました。

『Ken Hirai 15th Anniversary c/w Collection '95-'10 “裏 歌バカ”』は、平井堅の音楽的な多様性と、カップリング曲に込められた魅力を再発見できる、ファンにとって貴重なコレクションと言えるでしょう。彼の15年間の軌跡を辿りながら、新たな発見や感動を味わえる作品です。

収録されている楽曲群は、彼の音楽性の幅広さを示すとともに、時代ごとの音楽トレンドや、平井堅自身の音楽的な進化を感じ取ることができます。彼のファンはもちろん、J-POPファンにとっても必聴のアルバムです。

Disc3には貴重なリミックス音源が収録されており、平井堅の楽曲の新たな魅力を発見できます。様々なアーティストによるリミックスは、原曲とは異なるアプローチで、楽曲の新たな可能性を引き出しています。

このアルバムは、平井堅の音楽に対する真摯な姿勢と、常に新しいものを取り入れようとする探求心を感じさせる作品です。彼の音楽的な才能と、アーティストとしての魅力を存分に堪能できる、記念碑的なアルバムと言えるでしょう。

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