L.O.G

『L.O.G』は、上杉昇がソロアーティストとして初めてリリースしたミニアルバムです。この作品は、彼が「失くした日々に　記した叫び」というキャッチフレーズを掲げ、自身の内面を深く掘り下げた意欲作となっています。

上杉昇にとって、本作はal.ni.coの『セイレン』から実に5年8ヶ月ぶりとなる音源リリースでした。al.ni.co解散後、彼は自身のレーベル「pojjo récord」を設立し、2002年からソロ活動を開始していましたが、CDのリリースはこの『L.O.G』が初となります。この長い空白期間については、インタビューで「続けていきたかったal.ni.coの解散が大きく影響し、以前のようなモチベーションを取り戻すのに時間を要した」と語っています。

アルバムタイトルの「L.O.G」は、「A LEAF ON THE GROUND」の頭文字から取られています。このタイトルには、地に足をつけ、新たなスタートを切るという上杉の決意が込められているのかもしれません。

収録曲の多くは、既にライブで披露されていた楽曲で構成されています。これにより、アルバム全体にライブ感と熱量が感じられます。

収録曲は以下の通りです。

1. THE FOREBODING
作詞作曲:上杉昇
上杉自身がギターも担当しています。

2. LORELEI
作詞作曲：上杉昇
編曲:宮沢昌宏/HELLO
ライブ映像を基にしたビデオクリップが制作されました。

3. TANGO
作詞作曲:江戸アケミ
編曲:堀越信康
じゃがたらのカバー。じゃがたらの音楽性やライブパフォーマンスは、上杉に大きな影響を与えています。
ライブ映像のビデオクリップが存在します。

4. THE GROUND'S NAME IS 零
作詞作曲:上杉昇
編曲:堀越信康
シングル「poo pee people」にはアンプラグドバージョンが収録されています。

5. MY SWEET FUNNY EGGS
作詞作曲:上杉昇
編曲:堀越信康

6. JELLYFISH
作詞作曲:上杉昇
編曲:堀越信康
アルバム発売に先行して、ライブ会場でこの曲が収録されたカセットテープが無料配布されました。

7. EPILOGUE
作詞作曲:上杉昇
編曲:堀越信康

参加ミュージシャンには、上杉昇の他、以下のメンバーが名を連ねています。

上杉昇 - ボーカル
堀越信康 - ギター(#2、#3、#4、#5、#6、#7)　ベース（#5、#6、#7）
宮沢昌宏 - ベース(#2、#3)
鈴木享明 - ベース(#4)
HELLO - ドラム(#2)
* 向山テツ - ドラム(#3、#4、#5、#6、#7)

このアルバムは、上杉昇の音楽的なルーツや、彼がソロアーティストとして新たな道を歩み始める上での決意表明とも言える作品です。al.ni.co時代からのファンはもちろん、彼の音楽を初めて聴く人にとっても、心に響く一枚となるでしょう。

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