LEADER'S HOW TO BOOK ジョーシマサイト

LEADER'S HOW TO BOOK ジョーシマサイト

『LEADER'S HOW TO BOOK ジョーシマサイト』は、テレビ朝日が制作したバラエティ番組であり、2008年4月から2009年9月にかけて放送されました。この番組は、特に深夜の時間帯に放送され、様々なテーマに基づいたハウツーを紹介する内容が特徴です。番組のタイトルは新聞や雑誌では「リーダーズ ハウ トゥ Book」として取り上げられることもありました。

放送コンセプトと内容

番組の主なコンセプトは「無敵のハウトゥサイトを作ること」であり、毎回異なるテーマに基づき、視聴者に役立つ情報を提供しようとしていました。しかし、実際には紹介される内容が非現実的で実用性に欠けることが多く、視聴者にとっては役に立ちにくいものが少なくありませんでした。例えば、「無人島から生きて帰る方法」や「100億円を1ヶ月で使う方法」といった、現実には到底実行が難しいテーマが取り上げられることが多かったのです。

また、一見普通のテーマに見えても、重要なノウハウが省略され、あまり関係のない部分に焦点を当てることが多く、視聴者から「エセハウトゥ」と呼ばれることもありました。実際に役立つ情報としては、「サービスエリアを上手に使う方法」や「東京ディズニーシーの楽しみ方」などの具体的な内容が紹介されることもありましたが、そのような例は少数派でした。

司会者と構成

司会の城島茂（TOKIO）を中心に番組は進行し、各回のハウトゥをとりあげた後には、城島自らがその情報を番組サイトにアップするかどうかを決定しました。彼が認定しなかった場合、その内容は「ゴミ箱行き」となり、視聴者からは「情報の8割がムダ」との声もあがっていました。逆に、特定のジャンルに詳しいゲストの意見が反映されることもありましたが、総じて番組の内容は一貫性を欠いていたと言えるでしょう。

出演者と演出

番組には、アシスタントとして前田有紀（テレビ朝日アナウンサー）が出演し、週替わりで2組または3組のゲストが登場しました。通常、男性ゲストはお笑いコンビから選ばれることが多く、男女ペアの出演も見受けられました。特に、深夜番組らしいお色気演出が見られることもあり、恋人同士のシチュエーションを通じてハウトゥを紹介するスタイルが定番となっていました。

一方で、ハウトゥの主役である「ケンちゃん」役を演じるスタッフも多く、彼たちは素人とは異なる個性豊かなキャラクターで視聴者の関心を引きつけました。放送中のVTRは、主に絵や手タレの利用が多かったため、制作費が低いことも窺えました。

音楽とナレーション

テーマ曲にはレニー・クラヴィッツの「自由への疾走」が使われ、各ハウトゥには特有のテーマソングが存在しました。また、ナレーションは平田広明と久保田直子が担当し、とりわけ平田の脱力系のボケ・ツッコミが視聴者に人気を博しました。

最後に

この番組は、伝統的なハウツー番組とは異なり、ユーモアを交えた独特な演出が特徴でした。視聴者は実用的な情報を期待しながらも、その内容の非現実性から笑いを誘われるという、独自の楽しみ方ができました。放送が終了した今でも、多くのファンの記憶に残るバラエティ番組だったといえるでしょう。

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