LEVEL 4 (globeのアルバム)

アルバム『LEVEL 4』の概要

『LEVEL 4』（レベル・フォー）は、音楽グループglobeの9枚目となるフルアルバムです。2003年3月26日にシングル『get it on now feat. KEIKO』と共に発売され、オリジナルアルバムとして初めてCCCD（コピーコントロールCD）が導入されました。この作品は、YOSHIKIがglobeに参加してからリリースされた初のオリジナルアルバムでもありますが、YOSHIKIが直接手掛けた楽曲は2002年のシングル『seize the light』を除くと存在しません。楽曲制作においては、小室哲哉と連名でシンセサイザーの演奏を行っています。このアルバムの制作には、「まず音色を制作する現場の人達が、僕らの作った音色を楽しんで欲しい」とのコンセプトがあり、小室が忙しくしている時にはYOSHIKIがボーカルディレクションを担当しました。

アルバムで使われたシンセサイザーは、KORG KARMA、Access Virusシリーズ、Nord Lead3、Elektron Machinedrum、microKORG、Roland V-Synthなどです。特に「get it on now feat. KEIKO」「INSIDE feat. MARC」「blow」では、Roland V-Synthを用いてKEIKOの声を特殊な手法で加工し、独自の音を創り出しています。

収録曲の概要

このアルバムには多くの楽曲が収められており、全ての曲は小室哲哉が作曲・編曲を担当しています。ただし、特定の何曲かはYOSHIKIからの影響を受けています。以下に収録曲の概要を示します。

1. out of©control
作詞:小室哲哉 / Rap詞:MARC
アルバムのカップリング曲であり、制作は迅速に行われ、メロディと歌詞が数時間で完成しました。

2. get it on now feat. KEIKO
作詞:小室哲哉 / Rap詞:MARC
同日発売の29枚目のシングルで、このアルバムで最も最近に完成した楽曲です。

3. weather report
作詞:小室哲哉 / Rap詞:MARC
テーマは、現代のライフスタイルによる歪みを俯瞰的に描いたものです。

4. THE BOX
作詞:KEIKO & 小室哲哉
現代における生活のアンバランスをテーマにした楽曲で、タイトルはその閉塞感を象徴しています。

5. this is the last night
作詞・作曲・編曲:MARC
globeの作品の中で唯一、小室が制作に関与していない作品です。

6. INSIDE feat. MARC
ラップが随所に挿入されアクセントを加えた楽曲です。

7. seize the light
作詞:YOSHIKI & 小室哲哉 / 作曲・編曲:YOSHIKI
テレビ朝日系ドラマの日本イメージソングとしても知られる、このアルバムにおける重要な一曲です。

8. blow
アルバムのフィナーレ感を意識して制作された楽曲です。

9. compass
作詞:KEIKO / Rap詞:MARC
先行シングルのカップリング曲として収録されています。

制作チーム

このアルバムの制作には、多くの専門家が関与しています。シンセサイザーの演奏は小室哲哉とYOSHIKIが行い、プロデュースはglobeが担当しました。音楽のミキシングはデイヴ・フォード及び小室哲哉が行い、マスタリングは前田康二が担当。エンジニアリングには佐竹央行や若公俊広などが携わっています。

アートディレクションやデザインはTHROUGH.が手がけ、撮影は舞山秀一が担当しました。実力派のメンバーが集結した本作は、音楽界に影響を与える重要な作品になっています。

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