LISTEN TO THE STEREO!!

GOING UNDER GROUND「LlSTEN TO THE STEREO!!」：再始動を告げる渾身のシングル

「LlSTEN TO THE STEREO!!」は、GOING UNDER GROUNDが2010年5月19日にリリースしたシングル。ポニーキャニオン移籍後初の作品であり、キーボードの伊藤洋一脱退後、4人体制で初のシングルとなった。

プロデュース

プロデューサーにはBEAT CRUSADERSのヒダカトオルを招聘。これは、ボーカルの松本素生がソロプロジェクトでヒダカにプロデュースを依頼した際、バンドの立て直しも相談したことがきっかけだった。ヒダカは、音楽的な面だけでなく、バンドとしての機能を取り戻すことを重視し、メンバーの個性を引き出すようなプロデュースを行った。

制作の舞台裏

ギターの中澤寛規は、当時のバンドの状態を「怪我からのリハビリ」と表現。ヒダカの指導によって、フォーム修正やポイントの明確化を行い、「バンドとしてのフィジカル」を取り戻す作業だったと語っている。

リリース形態とアートワーク

通常盤（GOING盤）とREBORN!盤の2形態でリリースされ、ジャケットが異なる。REBORN!盤には、テレビ東京系アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!」のキャラクターチェンジングジャケットが封入された。通常盤のアートディレクションは、松本と親交のある庄司信也が担当した。

プロモーションとツアー

リリース後には、全国ツアー「聡です！ひろき心で気分JOEJOE！はりきっていきまSOU！」を開催。ツアーには、大久保敬がサポートキーボードとして参加したほか、一部公演にはケイタイモがゲスト出演した。音楽ライターの兵庫慎司は、ツアーファイナルを鑑賞し、メンバー個々の役割が明確になったことで、バンドが新たな段階に入ったと評価している。

収録曲について

1. LISTEN TO THE STEREO!!
作詞・作曲：松本素生、河野丈洋
テレビ東京系アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!」オープニングテーマ。
松本は、ブームタウン・ラッツの「I DON'T LIKE MONDAY」のような普遍的な楽曲を目指したが、制作過程で予想外の方向に進んだという。当初のメロディーが「真面目すぎる」という評価を受け、河野が即興で弾いたメロディーが採用された。
2. MAKE SOME NOISE!!
作詞・作曲：松本素生

収録アルバム

LISTEN TO THE STEREO!!
ALL TIME BEST〜20th STORY + LOVE + SONG〜

参加ミュージシャン

* 大久保敬：キーボード

「LISTEN TO THE STEREO!!」は、GOING UNDER GROUNDが新たな体制で再出発を切ったことを高らかに宣言する、エネルギッシュで創造性あふれる作品である。プロデューサーであるヒダカトオルのサポートもあり、バンドの新たな可能性を示す作品となった。

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