LITTLE FANTASY

『LITTLE FANTASY』プロファイル

尾崎亜美の5作目のスタジオ・アルバム、『LITTLE FANTASY』は、1979年10月に東芝EMI/エキスプレスから発表されました。このアルバムは、彼女のキャリアにおける特別な一枚であり、全ての楽曲の作詞、作曲、編曲を亜美自身が担当しています。アルバムの帯に記載された「眩しすぎる亜美のハレーション・トリップ――気分は光」というコピーは、作品の幻想的な側面を示唆しています。

収録曲の深掘り

『LITTLE FANTASY』には、シングル「ジェシー」のアルバム・ヴァージョンや「スローダンシング」とそのB面曲「心にメイクアップ」が含まれています。また、「FOR YOU」は、丸井のCMのイメージソングとしても使用されており、商業的な成功を収めました。

一方、A-5に収録された「RAIN WALTZ」は、もともとハイ・ファイ・セットに提供した楽曲を亜美自身がセルフカバーしたものです。このアルバムの収録曲は、彼女の多才さと音楽的な幅を示すものとなっています。

2009年にリリースされた再発盤には、「ジェシー」のシングル・ヴァージョンと、長らくの間CD音源が存在しなかったB面曲「回転木馬」がボーナストラックとして追加され、こちらも注目を集めました。この収録で、亜美のファンたちにとって待ち望まれていた楽曲がようやく手に入ることとなりました。

アルバムの意義

『LITTLE FANTASY』は、尾崎亜美が東芝EMI/エキスプレスでリリースした最後のオリジナル・アルバムであり、彼女の音楽的成長を象徴する重要なお作品と言えます。全曲が彼女自身によるもので、シンガーソングライターとしての手腕を際立たせており、特に「ジェシー」はその豊かなメロディと歌詞でリスナーの心に残ります。

アルバムは特に当時の音楽シーンにおいて、独特の位置を占めていました。亜美の声と楽曲は、リスナーに強い印象を残し、その幸福感や切なさ、さまざまな感情を呼び起こす力を持っています。

参加ミュージシャンとスタッフ

本作に携わったスタッフには、プロデューサーとして亜美自らが名を連ね、エグゼクティブ・プロデューサーには武藤敏史、ディレクターはTeruhito Imaiが担当しました。レコーディング及びミキシングにはKohji Suzukiが関与し、アルバムのカバーデザインにはMasatoshi Hiroseのアート・ディレクションが採用されています。写真はTamjinが担当しています。

結論

『LITTLE FANTASY』は、尾崎亜美の音楽的挑戦と独自の視点を反映した至高の作品であり、シンガーソングライターとしての彼女の才能を余すところなく示しています。このアルバムを通じて、亜美のファンは彼女の音楽の深さと魅力を再確認することでしょう。

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