LIVE (河合奈保子のアルバム)

河合奈保子のライブアルバム『LIVE』の魅力

1980年12月10日、河合奈保子が満を持してリリースした『LIVE』は、彼女のキャリアの中で特に重要な一枚となっています。このアルバムは、1980年10月14日に東京郵便貯金ホールで行われたファーストライブの音源を収めたものであり、奈保子の初々しいパフォーマンスが楽しめる貴重な記録です。

再生の形

『LIVE』のレコード版は半透明の黄緑色で、独自のピクチャーレーベルが施されています。また、収録内容はレコードとカセットテープで異なり、特にカセットテープでは、人気曲「不思議なピーチパイ」と「ハリケーン・キッド」が収録されていませんが、その代わりに「パパとふたりだけにして ～喘息で逝った娘の記憶より～」という特別な音源が追加されています。のちにCD化された際には、カセットテープ版にのみ収録されていた音源もすべて含まれるようになりました。

人気を博したアルバム

発売当初から注目を集め、アルバムチャートでは10位にランクインしました。これにより、奈保子の人気は確固たるものとなり、以後の音楽活動においても多くのファンを惹きつける存在となりました。

収録曲の魅力

アルバムはA面とB面に分かれ、それぞれに様々な楽曲が収録されています。A面では、オープニングトラック「Overture」から始まり、「愛の花咲くとき」、「ヤング・ボーイ」、「Generation'80」など、彼女の歌声が春の息吹を感じさせる楽曲が並びます。また、「不思議なピーチパイ」や「翼を下さい」といった名曲も含まれ、聴く人々を魅了することでしょう。

B面では「ハリケーン・キッド」や「甘いささやき」、「大きな森の小さなお家」など、バリエーション豊かな楽曲が用意されており、特に「さよなら ありがとう」はこのライブのために作られたオリジナル曲です。

ライブの舞台裏

アルバム制作を支えたスタッフたちは最高の音源を引き出すために力を尽くしました。制作はToshiya KoikeとMinoru Masudaが担当し、エンジニアにはEiji Uchimuraが名を連ねています。さらに、音楽的なアレンジはShinichi TanabeやMasato Kaiが行い、演奏には多彩なミュージシャンが参加しました。ドラムのMurata Katsumiをはじめ、ボーカルのバックアップを担当したFeeling Freeのメンバーたちも、ライブの臨場感を一層引き立てています。

まとめ

『LIVE』は河合奈保子の音楽の礎を築いた重要なアルバムとして、多くの人々の心に残る作品です。彼女の歌唱力と表現力、さらにはその時代の雰囲気が凝縮されたこの一枚は、今でも多くのファンに愛されています。実際にそのライブの空気感を感じることはできませんが、音源を通じて彼女の魅力を体感することは可能です。この作品を通じて、河合奈保子の音楽に触れてみる価値は十分にあるでしょう。

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