LIVE CORE
LIVE CORE
『LIVE CORE』（ライブ・コア）は、日本のシンガーソングライター、尾崎豊にとって初めて世に送り出されたライブ・ビデオです。佐藤輝が監督を務め、1989年2月21日にマザーアンドチルドレンよりVHSおよびLDの二つのメディアで発売されました。その後、2004年4月21日にはDVDとしても再リリースされています。
収録された公演とその背景
この作品の基となっているのは、1988年9月12日に東京ドームで開催された尾崎豊の単発コンサート「LIVE CORE」です。この公演は、尾崎のキャリアにおいて最大規模となり、約5万6000人もの観客を動員しました。ビデオ版『LIVE CORE』は、この大規模なステージで披露された楽曲を中心に構成されています。
作品の内容と構成
しかしながら、本作は公演の模様をそのまま収録した純粋なライブ記録とは一線を画しています。ライブパフォーマンスの映像に加え、随所にイメージショットが挿入されており、より映像作品としての側面が強調された編集がなされています。
特筆すべきは、収録されている楽曲の選定です。当時の所属レコード会社であるマザーアンドチルドレンと、かつて在籍していたCBSソニーとの間に権利問題を抱えていたため、CBSソニー時代に発表された楽曲は一切収録されていません。結果として、このビデオに収められたのは、公演時点で最新のリリースであったシングル「太陽の破片」とアルバム『街路樹』（いずれも1988年発表、マザーアンドチルドレンからの作品）からの楽曲のみとなっています。
ただし、『街路樹』収録曲のうち「遠い空」は、エンディング部分でライブ音源ではなくスタジオテイクが使用されており、「時」はそもそも本作には未収録となりました。このような選曲の制限は、権利問題を背景とした当時の複雑な状況を反映しています。
リリースを取り巻く状況
この『LIVE CORE』の発表は、尾崎がマザーアンドチルドレンから、古巣であるCBSソニーへの復帰を模索していた時期と重なります。しかし、前述の権利問題を巡る対立は解消されず、深刻化して法廷闘争に発展するなど、尾崎のその後の活動が再び停滞する一因ともなりました。
その後の展開
オリジナル版『LIVE CORE』には権利上の制約から収録されなかった楽曲が多く存在しましたが、2013年3月20日には、当日の全演奏曲26曲を網羅した『LIVE CORE 完全版〜YUTAKA OZAKI LIVE IN TOKYO DOME 1988・9・12』が発売されました。これにより、東京ドーム公演の全体像が、本来の形でファンに届けられることとなりました。
収録曲
本編
- - COLD WIND
- - ・ISM
- - LIFE
- - 紙切れとバイブル
- - 核 (CORE)
- - 太陽の破片
- - 街路樹
- - 理由
エンディング
- - 遠い空（スタジオ版）
参加ミュージシャン
『Yutaka Ozaki & The Last Of Klaxon』
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