LIVESTRONG

LIVESTRONG財団：がんとの闘いを支援するグローバルな取り組み

LIVESTRONG財団は、がん患者と、その家族、友人、そしてコミュニティを支援することを使命とする、アメリカ合衆国を拠点とする非営利団体です。元自転車プロ選手で、自身もがんを克服した経験を持つランス・アームストロングによって1997年に設立されました。

財団の名称であるLIVESTRONGは、『強く生きよう』を意味する言葉であり、がんと闘う人々への力強いメッセージとして世界中に広まりました。設立当初から、がん患者への情報提供、経済的支援、そして何よりも精神的な支えとなるよう、多岐にわたる活動を行っています。

特に、ナイキとのコラボレーションにより誕生した黄色いリストバンドは、LIVESTRONG財団のシンボルとなりました。このリストバンドは、がん克服への希望と連帯の象徴として世界中で着用され、財団の認知度向上に大きく貢献しました。

財団の活動は、がんに関する情報提供や教育プログラムの提供にとどまりません。がんサバイバー（生存者）の体験談の共有、患者と家族のためのサポートグループの開催、そして、研究への助成金提供など、包括的な支援体制を整えています。

財団の拠点は、アームストロングの出身地であるテキサス州オースティンに置かれています。年間予算は数億円規模にのぼり、世界各地で多くのボランティアやスタッフが活動しています。

しかし、アームストロング自身のドーピング問題発覚という大きな困難にも直面しました。2012年、アームストロングは財団の理事を辞任しましたが、財団自体は活動を継続し、現在も世界中でがんとの闘いを支援しています。

日本においても、2011年に設立されたJapan for LIVESTRONGが、財団の活動を支援しています。イベント開催による啓発活動や、がんサバイバーの体験談の共有、正確な情報の提供などを通して、日本の社会におけるがんへの理解促進に貢献しています。

LIVESTRONG財団は、単なる資金援助を行う団体ではありません。がん患者一人ひとりに寄り添い、彼らが自分らしく生き、希望を持って未来に向かって進むためのサポートを提供しています。それは、設立者のアームストロング自身の経験と、彼を取り巻く人々の支援によって育まれた、強い意志と情熱に基づいています。

設立から今日まで、LIVESTRONG財団はがん患者とその家族の人生に大きな影響を与え続けています。黄色いリストバンドは、がん克服への希望の象徴として、これからも世界中で輝き続けることでしょう。今後も、がんとの闘いを支援する活動は、世界中の人々にとって重要なものとして、継続していくことが期待されます。

沿革
1996年：ランス・アームストロングが精巣がんと診断される
1997年：ランス・アームストロング財団設立
2004年：LIVESTRONGリストバンド発売開始
2009年：団体名をLIVESTRONGに改称
2010年：Cancer Navigation Center（直接サポートセンター）をオースティンに開設
2011年：Japan for LIVESTRONG設立
2012年：アームストロングが財団理事を辞任

関連事項
ランス・アームストロング
* Japan for LIVESTRONG

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