LOST SONG

LOSE SONG　作品概要

『LOST SONG』（ロスト ソング）は、LIDENFILMSとドワンゴの共同制作による日本のテレビアニメです。2018年4月から6月までTOKYO MXなどで放送され、オンラインプラットフォームNetflixでは放送に先行して配信が行われました。アニメは、2016年11月に開催された鈴木このみのバースデーライブにて初めて発表され、本作で鈴木は声優に本格的に挑戦しました。

あらすじ

物語は、ある村に住む少女リンとその家族の悲劇から始まります。リンは歌で人の傷を癒す特殊な力を持ちながら、王都の楽団に参加することを夢見ています。しかし、ある日村に王都兵が襲いかかり、リンの家庭は壊滅的な打撃を受けます。リンは弟アルとともに家族の悲劇を乗り越えるため、旅立つ決意を捧げます。

途中、リンは吟遊詩人を名乗る女性ポニーと出会い、彼女と共に旅を進めます。リンはその途中で、自らが「歌の力」を持つことで命を脅かされる存在として王都兵に狙われていることに気が付きます。彼女の旅は、さまざまな仲間との出会いを通じて、互いの運命がどのように交錯するのかを描き出していきます。クラッシュした村を後にしたリンは、歌の力を真剣に持つフィーニスとの関連や、彼女が抱える運命を知ることになります。

フィーニスは、リンと同じく歌の力を持つ女性ですが、彼女の力はそれにとどまらず、水を呼び起こしたり炎を発生させたりすることも可能です。彼女は王都によって保護され、かつて愛し合った騎士ヘンリーとの再会により、その心に残る悲しみとともに物語が進行します。フィーニスは王都軍によって利用される存在となり、彼女の力が戦争の道具として扱われる上に、多くの命が失われる可能性を認識します。

リン、一行、そしてヘンリーの決意は、フィーニスを救うため戦争の最前線へ向かうこととなります。3人の女性が互いを思いやり、共に歩んでいく姿は、視聴者に力強いメッセージを届けます。同時にフィーニスは、自らの命を賭して「終滅の歌」による危険な計画を進め、文明の運命を変えようとしていることにも気づきます。彼女の力が「終滅の歌」として結実し、命を削ることで世界に影響を与え続ける運命に挑む姿は、物語の根幹となります。

登場人物

• - リン: 本作の主人公。歌によって傷を癒し、王都の楽団に入る夢を持つ少女。実は養女であり、自らの葛藤を抱えつつ旅をします。
• - フィーニス: もう一人の主人公で、様々な力をもたらす歌を持つ女性。彼女の力は神秘的で、王国の人々から「歌姫」として愛されています。
• - ヘンリー: 騎士でありフィーニスの恋人。彼は戦争の道具として歌姫を扱うことに反対し、彼女を守るために孤軍奮闘します。
• - アル: リンの弟で、発明に夢中な性格。彼の存在が物語にバランスをもたらします。

スタッフと音楽

本作は、森田と純平が原作、監督、脚本を手がけ、キャラクターデザインは福田知則が担当しています。音楽は白戸佑輔が制作し、主題歌も印象的です。特に、オープニングテーマ「歌えばそこに君がいるから」は鈴木このみが担当し、心に残ります。

放送情報とメディア展開

『LOST SONG』は、2018年3月31日からNetflixでの先行配信に続いて、日本でのテレビ放送も実施されました。また、Blu-rayも販売されるなど、その人気は多方面に広がっています。

本作は、迫力のあるストーリーや、切ない人物関係が視聴者に評価されており、アニメファンにとって忘れがたい作品となるでしょう。

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