LUCKY TAPES

LUCKY TAPES

LUCKY TAPESは、シンガーソングライター・キーボーディストである髙橋海（たかはし かい）のソロプロジェクトとして活動する日本の音楽ユニット。

結成と初期の歩み

LUCKY TAPESの歴史は、2014年5月に活動を終えた5人組インディバンド、Slow Beachに遡ります。そのメンバーであった髙橋海、田口恵人、濱田翼の3人が中心となり、翌月の2014年6月に新たなグループとして「Lucky Tapes」（初期の表記）を結成しました。バンドのサウンドを構築する上で、ライブの際にはサポートギタリストとして、後に正規メンバーとなる髙橋健介をはじめ、TOKYO SAPIENSやLake Michiganの佐藤まさひこが演奏に加わりました。

グループは結成直後から精力的に動き始め、2014年7月19日には最初の音源となる2曲、「Peace and Magic」と「SUNDAY NIGHT」をウェブ上で公開。さらに同年9月からは、デビューEPとなる「Peace and Magic」をライブ会場や一部の店舗限定で販売し、音源をリスナーに届け始めました。

ライブ活動の広がり

LUCKY TAPESにとってバンドとしての最初のライブは、2014年8月2日に東京・晴海客船ターミナルの特設ステージで開催された野外イベント〈Booked!〉でした。初めてのステージながら、彼らのパフォーマンスは観客から高い評価を得ることに成功しました。その後も国内外のアーティストとの共演を重ね、Letting Up Despite Great FaultsやLAKEといった海外の人気バンドのオープニングアクトを務めるなど、その活動範囲を広げていきました。

2014年後半には、日本のインディーズシーンで注目を集める様々なイベントに出演。9月15日には新宿MARZで、恋する円盤、The Chimney Sweeper、DATS、Lucky Kilimanjaroらと共に[NOW or NEVER vol.56]に出演しました。10月12日には思い出野郎Aチームとのツーマンライブを行い、熱演を繰り広げました。11月9日には仮谷せいら、N.O.R.K（現・OBOKURO NORIAKI）、give me walletsなどと[SPIN. DISC VERY-VOL.02]に出演。12月に入ってもその勢いは止まらず、12月1日にはDATS主催のイベントでYOUR ROMANCE、角館健悟（yogee new waves）らと共演しました。年末の12月23日には、新宿MARZ、Marble、Motionの3会場を使ったイベント[UTOPIA SHANGRI-LA TOGENKYO]の新宿MARZステージに登場。このイベントには水曜日のカンパネラ、Suchmos、The Fin.、HAPPYといった当時の話題のアーティストも多数出演しており、LUCKY TAPESが同時代の重要なアクトと肩を並べる存在となっていたことを示しています。

メジャーデビューと体制の変化

順調に活動を続けたLUCKY TAPESは、2018年5月23日にEP『22』でメジャーデビューを果たしました。グループとしてさらなる飛躍を遂げた後も、メンバーの増減を経て活動を継続しました。しかし、2023年7月には、結成当初からのメンバーであった田口恵人と、後に加入した髙橋健介がグループから脱退することを発表。これに伴い、LUCKY TAPESは創設メンバーである髙橋海によるソロプロジェクトとして、新たな体制に移行しました。現在は髙橋海が一人でLUCKY TAPESとしての音楽制作やライブ活動を行っています。

ディスコグラフィなど

LUCKY TAPESはこれまでに複数のシングル、配信限定シングル、配信限定EP、そしてアルバムを発表しています。また、他のアーティストへの楽曲提供、ミュージックビデオの制作、様々なメディアとのタイアップなども積極的に行っており、その音楽性は多方面で評価されています。公式サイトや各種音楽ストリーミングサービスを通じて、彼らの作品に触れることができます。メンバーの脱退を経てソロプロジェクトとなった現在も、髙橋海はLUCKY TAPESとしてその音楽性を追求し、活動を続けています。

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