Last.fm

Last.fmの概要と機能

Last.fm（ラスト エフエム）は、音楽を愛するユーザーのために設計されたソーシャルネットワーキングサービス（SNS）であり、インターネットラジオの要素を取り入れています。このサービスは、ユーザーの音楽的嗜好を反映し、他のユーザーとのつながりを深めることを目的としています。Last.fmの名称は「Last FM you ever need」という理念に由来しています。

歴史的な経緯

Last.fmの歩みは2002年までさかのぼります。当初、イギリスにて現CEOとCOOが出会い、サービスの構想が練られました。2003年にはサービスが正式に開始され、その後の2005年にはAudioScrobblerと合併し、より高度な音楽推薦機能を持つプラットフォームへと進化を遂げました。

2006年には日本市場にも進出し、初期の利用は機械的翻訳によるものでしたが、2008年にはJASRACとの契約により、実際の音楽の試聴が可能になるなど、日本でも充実したサービスが提供されるようになりました。

ただし、2013年には、ほとんどの地域でのラジオサービスが終了し、同年11月にYouTubeに依存したラジオ機能のベータ版が復活しました。

主要機能

Last.fmは、そのユーザー体験を向上させるために多様な機能を提供しています。以下に主な機能を紹介します。

Home

このセクションでは、ユーザーが過去に聴いた曲（Scrobbleされた曲）をもとに、レコメンド機能が働きます。これにより、ユーザーは新しいアーティストやアルバムを見つけることができ、自身の音楽体験を拡張できます。

Charts

ユーザーは自分専用の音楽チャートを作成したり、全体のチャートを参照したりできます。この機能により、自身の音楽的傾向を分析し、他のユーザーとの比較を行うことができます。

Journal

ユーザーは音楽に関連する日記を書くことができ、その日記をアーティストや楽曲と結びつけて表示することができます。また、自分の友達や特定のグループの人々だけに日記を共有することも可能です。

Group

Last.fm内でのグループ機能により、共通の趣味を持つユーザー同士でコミュニティを形成し、意見を交換することができます。グループには自由に参加できるものと、リーダーの承認が必要なものがあります。

Friends

友達リストを作成し、登録した友人の活動をフォローすることができます。これによって、お気に入りのアーティストや曲を友達とシェアすることができます。

Tag

アーティストにタグ付けすることで、個々の音楽を分類し、自分の好みに合ったプレイリストを作成することが容易になります。これらのタグを用いて、自作のラジオ局を作ることも可能です。

Neighbours

聴取履歴に基づいて、似たような音楽の嗜好を持つユーザーを見つけ、そのユーザーの聴いている音楽をを探求できます。

Radio

この機能では、選んだ楽曲やチャートをもとに、公式サイトのプレイヤーを使用して音楽を聴くことができます。

日本における展開

Last.fmは2006年に日本語版を開始しましたが、初期の提供内容は機械的な翻訳でのみ行われていました。その後、2008年にはJASRACとの契約が成立し、音楽試聴機能が追加されました。しかし、2013年にラジオ機能が終了し、2013年11月にはYouTubeを利用した新しい形でのラジオ機能が復活しました。このように、Last.fmは様々な進化を遂げながら、音楽ファンにとって魅力的なプラットフォームとして存在し続けています。

終わりに

Last.fmは、音楽のリスニング体験をより豊かにし、ユーザー同士のつながりを生むプラットフォームです。音楽の趣向を共有し、さまざまな機能を利用して新しいアーティストを発見することができるこのサービスは、音楽を愛する人々にとって欠かせない存在になっています。

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