Library of Ruina

ライブラリー・オブ・ルイナの世界へようこそ

『Library of Ruina』（ライブラリー・オブ・ルイナ）は、Project Moonが開発した、2021年8月11日にリリースされたPCゲームです。2024年4月25日には、日本語吹き替え版がPlayStation 4|PlayStation_4とNintendo Switch向けに発売され、さらに多くのプレイヤーを魅了しました。本作は、同スタジオの前作『Lobotomy Corporation』と世界観を共有するスピンオフ作品であり、独特な魅力で多くのファンを獲得しています。

物語の舞台：図書館

舞台となるのは、前作『Lobotomy Corporation』の舞台であった「17区」の跡地に建設された「図書館」です。この図書館は、通常の手段では侵入できず、「招待状」を受け取った者だけが足を踏み入れることができます。

主人公であるローランは、ある日突然図書館に現れ、館長であるアンジェラに囚われます。アンジェラは、ローランに「ゲスト」と呼ばれる来訪者との「接待」――すなわち戦闘――を強制します。ローランの目的は、アンジェラと共に、「全てのことが記されたたった一つの本」を手に入れること。そのためには、ゲストを相手に勝利し、そのゲストを本に変えていく必要があるのです。

個性豊かなキャラクターたち

本作には魅力的なキャラクターたちが多数登場します。

ローラン：本作の主人公。9級フィクサーという低位の傭兵でありながら、高いコミュニケーション能力を持つ。皮肉屋で軽薄な印象を与えることもありますが、実は都市事情に精通しており、アンジェラを支える重要な存在です。

アンジェラ：図書館の館長であり、ローランを図書館に引き込んだ張本人。青い髪の女性のような姿をしていますが、正体は『Lobotomy Corporation』に登場した人工知能であり、ガイノイドの身体を宿しています。

指定司書（セフィラ）：図書館の各階層を統括する存在。前作『Lobotomy Corporation』に登場した施設管理システムが、今作では生身の体で蘇っています。

マルクト：歴史の階指定司書。前作では精神的に不安定な面がありましたが、今作では成長した姿を見せています。
イェソド：技術科学の階指定司書。真面目で規律正しい性格。
ホド：文学の階指定司書。温厚で穏やかな性格。
ネツァク：芸術の階指定司書。怠惰な性格ですが、敬語を使うようになっています。
ティファレト：自然科学の階指定司書。気が強いですが、成長した姿を見せています。
ゲブラー：言語の階指定司書。男勝りな性格ですが、前作の怒りは収まっています。
ケセド：社会科学の階指定司書。おっとりとした性格で、コーヒーを愛する。
ビナー：哲学の階指定司書。サディスト的な一面を持つ。
* ホクマー：宗教の階指定司書。アンジェラとは険悪な関係です。

その他にも、ツヴァイ協会、シ協会、リウ協会、ハナ協会といった組織に所属するキャラクターや、笑う顔たち、親指、人差し指といった組織のメンバー、そして、アルガリア率いる残響楽団など、数多くの個性的なキャラクターが登場し、物語を彩ります。

『Lobotomy Corporation』との繋がり

『Library of Ruina』は、『Lobotomy Corporation』の世界観を継承した作品です。前作に登場したセフィラたちが、今作では図書館の司書として活躍しており、前作をプレイしたプレイヤーにとって、新たな視点で物語を楽しむことができるでしょう。また、前作で明かされた様々な謎が、今作でさらに深掘りされる点も見逃せません。

ゲーミング体験

『Library of Ruina』は、独特の戦闘システムと、重厚なストーリー展開が魅力のゲームです。ゲストとの「接待」では、司書たちの能力を駆使して戦略的な戦闘を繰り広げる必要があります。各キャラクターの個性的な能力や、彼らの過去、そして人間関係が、戦闘に大きく影響します。また、物語の謎を解き明かしていく過程も、プレイヤーを惹きつける大きな要素となっています。

まとめ

『Library of Ruina』は、独特の世界観、魅力的なキャラクター、そして重厚なストーリー展開が魅力の、秀逸なRPGです。前作『Lobotomy Corporation』の世界観をさらに深く掘り下げた内容となっており、前作をプレイしたプレイヤーはもちろん、未プレイのプレイヤーにとっても、新たなゲーム体験を提供してくれるでしょう。興味を持たれた方は、ぜひプレイしてみてください。

もう一度検索