Library of the Year

Library of the Year (LoY) について

Library of the Year（ライブラリー・オブ・ザ・イヤー、LoY）は、先進的な活動を行っている図書館を表彰する賞です。この賞は、図書館が社会において果たす役割の重要性を広く認識させ、その発展を促進することを目的としています。世界中で様々な団体が独自のLoYを運営しており、それぞれの地域や文化に合わせた図書館の取り組みを評価しています。

各国におけるLibrary of the Year

日本:
日本では、NPO法人知的資源イニシアティブ（IRI）がLibrary of the Yearを主催しています。この賞は、これからの図書館のあり方を示唆するような革新的な活動を行っている図書館や、図書館に関連するWebサービスなどを対象としています。毎年、図書館総合展のフォーラム内で授賞式が開催され、図書館関係者や一般の参加者にとって注目のイベントとなっています。

アメリカ合衆国:
アメリカ合衆国では、ライブラリー・ジャーナル誌がLibrary of the Yearを主催しています。この賞は、アメリカ国内の図書館における優れた取り組みを広く紹介し、図書館サービスの質の向上に貢献しています。

ドイツ:
ドイツでは、ドイツ図書館協会が「Bibliothek des Jahres」という賞を運営しています。この賞は、ドイツの図書館における優れた活動を表彰し、図書館の発展を支援しています。

日本におけるLibrary of the Year

選考プロセス

日本のLibrary of the Yearの選考は、厳正なプロセスを経て行われます。選考委員は、現役の図書館員、図書館情報学の研究者、編集者など、図書館に関する幅広い専門知識を持つ約15名で構成されています。

1. 候補館・活動の募集:
毎年春頃に、選考委員と一般から候補となる図書館や活動が募集されます。
2. 第一次選考会:
6月頃に、選考委員による第一次選考会が開催され、候補の中から優秀な取り組みが選ばれます。
3. 第二次選考会:
8月頃に、第一次選考を通過した候補について、さらに詳細な審査を行う第二次選考会が行われ、4件程度の優秀賞が決定します。この選考会は一般の方も聴講できます。
4. 最終選考会:
11月頃の図書館総合展で、最終選考会が開催されます。最終選考会では、候補となった図書館や活動がプレゼンテーションを行い、選考委員による質疑応答が行われます。また、一般参加者の投票も行われ、最も多くの票を獲得した候補にはオーディエンス賞が授与されます。

歴史

Library of the Yearは、2001年に図書館情報学者の高山正也氏や国立国会図書館のスタッフらによって発足した任意団体「知的サービス研究会」が起源です。知的サービス研究会は、図書館に関する様々なテーマでフォーラムを開催していましたが、2003年7月にNPO法人知的資源イニシアティブを設立。その後、2006年にLibrary of the Yearが初めて開催されました。

受賞機関

Library of the Yearは、毎年、図書館の先進的な取り組みを表彰しており、その受賞機関は、他の図書館のモデルケースとして注目されています。受賞機関の活動は、図書館業界全体の発展に大きく貢献しています。

外部リンク

Library of the Year 知的資源イニシアティブ
* Awards Library Journal



この賞を通じて、図書館は、地域社会や利用者のニーズに応じた多様なサービスを提供することで、その存在意義をより一層高めています。また、図書館関係者のモチベーション向上にもつながっています。

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