Live Films ふたり

Live Films ふたり〜幸（せ）拍（手）歌合戦〜：ゆずの原点に触れる、二人の弾き語りライブ

1999年、セーニャ・アンド・カンパニーより発売されたゆずのライブビデオ『Live Films ふたり〜幸（せ）拍（手）歌合戦〜』は、彼らの初期の活動を知る上で欠かせない、貴重な記録と言えるでしょう。この作品の魅力は、何と言っても全編にわたって二人のみによる弾き語りライブで構成されている点にあります。華やかな演出や大規模なバックバンドを排し、ギターとボーカルだけで表現された、ゆずの音楽の原点とも言うべき姿がそこにあります。

収録されている楽曲は、ゆずの代表曲はもちろん、初期のライブで披露されていた、今では聴く機会の少ない貴重な楽曲も含まれています。1997年から1998年にかけて行われた路上ライブや劇場ライブから厳選されたパフォーマンスの数々は、彼らの若々しいエネルギーと、音楽への情熱を余すことなく伝えてくれます。特に、横浜伊勢佐木町商店街での路上ライブの様子は、彼らのキャリアの出発点を感じさせる、感動的なシーンです。

選曲にも注目です。初期の代表曲である「夏色」や「少年」といった楽曲に加え、「大バカ者」「ところで」「雨と泪」といった、初期ゆずの持ち味である素朴さと力強さを兼ね備えた楽曲が多数収録されています。また、「シュビドゥバー」や「贈る詩」といった、彼らの音楽性の幅広さを示す楽曲も含まれており、多様な音楽性を持ち合わせていた初期ゆずの姿を見ることができます。

『Live Films ふたり〜幸（せ）拍（手）歌合戦〜』は、単なるライブ映像作品ではありません。ゆずの音楽遍歴における重要なマイルストーンであり、彼らの初期の音楽性や、音楽への熱い想いを肌で感じることができる、ファン必携の作品です。当時のライブの雰囲気を味わいたい方、ゆずの音楽の原点を知りたい方にとって、この作品は最高の体験を提供してくれるでしょう。

収録楽曲リスト:

大バカ者
ところで
四時五分
連呼
月曜日の週末
いこう
する〜（渋谷公園通り劇場／1998.5.30より）
雨と泪
境界線
からっぽ
うすっぺら（横浜 伊勢佐木町商店街 松坂屋前 路上ライブ／1997.10.12より）
遊園地（横浜 伊勢佐木町商店街 松坂屋前 路上ライブ最終日／1998.8.30より）
地下街
てっぺん
岡村ムラムラブギウギ
いつか
夏色
少年
シュビドゥバー
贈る詩

これらの楽曲を通して、ゆずの音楽の進化と、彼らの揺るぎない音楽への情熱を改めて感じることができるでしょう。この作品が、多くのリスナーにゆずの音楽の魅力を再認識させる機会となることを期待します。

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