Love Train/We love the EARTH

Love Train／We love the EARTH

TMNがリリースしたシングル『Love Train／We love the EARTH』は、彼らの25枚目のシングルであり、アルバム『EXPO』の先行シングルとして登場しました。このシングルには、2曲が収録されていますが、特に「We love the EARTH」はその名が示す通り、環境への愛とメッセージを込めた楽曲です。

背景と放送

「We love the EARTH」は、TMNがレギュラーで放送していたラジオ番組『Sounds with COKE TMN Rock'n Up』の最終回で初めて披露されました。この放送当時、それに関するリリース情報はまだ発表されておらず、ファンにとっては驚きと期待が混在した瞬間でした。

制作過程

Love Train

この楽曲の作詞は、著名な音楽家である小室哲哉によって手掛けられました。彼は1週間をかけて詞を練り、特に「Train」という単語の前に何を置くべきかに苦心したと述べています。作詞家としての成長を感じる木根尚登のコメントも印象的で、「小室陶酔の独自性が薄れている」と評される一方、彼自身の進化は著しいとされました。

音楽的には、カメリアダイアモンドのCMソングとして起用され、特に「Love Train」では、音楽と視覚表現が融合した素晴らしい作品が生まれました。この曲は、RHYTHM REDツアー直後にレコーディングが行われたため、ジャケットにはツアー中に使用された衣装が採用されています。小室は初めてカラオケを意識して作った楽曲であり、タイトルの背後には連想ゲームのような思考過程があったことを明かしています。

イントロではアナログシンセサイザーによるソロが特徴的で、小田和正の楽曲からインスパイアされているという興味深いエピソードもあります。元々、アルバム『EXPO』に収録される際にはリミックスが考えられましたが、シングルが非常に大ヒットしたため、シングルバージョンがそのまま収録されることとなりました。

We love the EARTH

一方、「We love the EARTH」はカメリアダイアモンドの別のCMのために先行して制作された楽曲で、ツアー中にスタジオを借りて一部が収録された後、本格的にフルバージョンが作成されました。ポップでキャッチーなメロディが特徴的なこの曲は、TMNらしさを感じさせる要素が詰まっています。

チャート成績

このシングルは、オリコンで最高順位1位を記録し、TM NETWORK|TM_NETWORKおよびTMN時代を通じて最も売れたシングルとなりました。その売り上げは53万枚を超え、音楽シーンにおける彼らの存在感を証明しました。

ミュージック・ビデオ

ミュージック・ビデオには、同じレコード会社に所属する東京パフォーマンスドールも登場し、観る者を楽しませる内容となっています。撮影中、小室は新しいプロデュース活動を進めていた時期とも重なり、特に篠原涼子を話題にしていたことが明かされています。活動を応援する彼の姿勢は、キャリア全体において注目すべき点の一つです。

収録曲

両曲は後の様々なアルバムに収録され、多くの人々に長く愛されています。『EXPO』や『TM NETWORK|TM_NETWORK BEST OF BEST』等、様々なコンピレーションアルバムに登場し、その人気は衰えを知りません。

このシングル『Love Train／We love the EARTH』は、TMNの音楽の進化や、彼らの持つメッセージ性を考える上で非常に重要な楽曲であり、今後も多くのファンに親しまれ続けることでしょう。

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