M-1グランプリ2019

M-1グランプリ2019 概要

『M-1グランプリ2019』は、吉本興業と朝日放送テレビ（ABCテレビ）が主催する漫才コンクールで、15回目の大会が2019年12月22日に開催されました。この大会には、プロやアマチュアを問わず5040組がエントリーし、出場組数は過去5大会の記録を上回りました。

大会のシンボルであるタイトルロゴの「2019」部分の色は紫で、これは新たな時代である「令和」を反映しています。決勝戦には、準決勝を勝ち上がった10組と、敗者復活戦を勝ち抜いた和牛が参加しました。参加コンビには、初進出が7組もあり、例年とは異なる顔ぶれが揃いました。

決勝戦の審査員

決勝戦の審査員にはオール巨人や松本人志、立川志らくなど著名な芸人が名を連ね、特に上沼恵美子は前回大会後の引退意向を示していましたが、審査員として続投しました。この年の大会は、審査員に変更がなかったため、特筆すべき点ともいえます。

敗者復活戦の変更

敗者復活戦では、例年と異なり披露ネタの時間を4分に延長し、決勝戦と同様の条件で行われました。これにより、敗者復活戦と決勝の内容がより均一になるという試みがなされました。また、ネタ順の発表方法も新たに変更され、敗者復活組のネタ順確定と同時に進出者が発表される方式が取り入れられました。

大会の流れ

1回戦は北海道から沖縄までの10都道府県で行われ、約2ヶ月にわたり実施されました。そして、準々決勝までを経て最終的に決勝戦に進む26組が決定しました。特に注目を集めたのはアマチュアコンビの「ラランド」や、多様なスタイルのコンビたちで、準決勝進出のレースを盛り上げました。

決勝戦の結果

決勝では、ファーストラウンドでミルクボーイが681点を獲得するという歴史的瞬間が生まれ、その得点は過去最高です。最終的には、ミルクボーイが優勝し、その漫才スタイルは多くの評価を受け、新たな伝説を築きました。特に、全審査員から高得点を得ることができたのは、彼らの漫才の完成度を物語っています。

社会的反応

大会後、ミルクボーイの成功に注目が集まり、同様にぺこぱも話題となりました。一方で、敗者復活戦で和牛が挙げた名場面も多かったことから、ファンの期待値が高まったのも印象的でした。また、ミルクボーイとぺこぱの「人を傷つけない笑い」というスタンスがメディアでも取り上げられ、新たな芸人像が模索される場面も見受けられました。

DVDのリリース

この大会の模様は、2020年6月3日にDVDとして発売され、タイトルは『M-1グランプリ2019〜史上最高681点の衝撃〜』です。また、制作に関わった多くのスタッフの協力もあり、大会の魅力を余すところなく伝えています。これにより、ファンは全国のコンビ総勢5040組による熱戦を改めて楽しむことができます。

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