M-1甲子園

M-1甲子園について

『M-1甲子園』（エムワンこうしえん）は、2003年から2008年まで続いた高校生によるお笑いの大会であり、全国の若手コンビが集結しました。主催は吉本興業で、正式名称は「全国高等学校お笑い選手権『M-1甲子園』」です。この大会は、若き才能たちが一堂に会し、笑いの技を競い合う場として多くの注目を集めました。

予選の開催

初年からしばらくの間、予選は近畿、中国、四国地方に限定されていましたが、2005年の第3回からはイオンが特別協賛に加わり、全国のイオンショッピングセンターでも予選が行われるようになりました。これにより参加者の幅が広がり、多くの高校が競い合う機会を得ました。予選は毎年7月頃からスタートし、出場者は異なる高校の生徒同士でコンビを組むことが許されていました。

地区ごとの予選では、その日の優勝コンビが決定され、1万円の商品券が進呈されます。この優勝は次のステップへの足掛かりとなるもので、全地区の予選が終了した後には、約10組のおもしろいグループが決勝進出者として選ばれます。

決勝戦への道

決勝戦は第1回から第5回まではなんばグランド花月で行われ、第6回はルミネtheよしもとが会場となりました。優勝チームには20万円の賞金が進呈されるほか、「審査員特別賞」が出ることもあります。これは参加者たちの大きなモチベーションとなるものでした。

大会の変化

初めの2回は予選が限られた地区での開催でしたが、その後の大会からは撤退した地区のグループも参加するなど、全国規模でその影響力が広がったことが特徴です。第1回の優勝者は「シンパシー」であり、続く第2回では「ツインクル」、第3回は「619（シックスワンナイン）」、第4回は「TEAM BANANA」と、次々に新たな才能が誕生しました。第5回での優勝は「NON-STOP」、最終年の第6回では「シカバネ」が讃えられました。

このように『M-1甲子園』は、若い才能に光を当て、お笑い業界への新しい風を吹き込む重要な役割を果たしてきました。2009年以降は「ハイスクールマンザイ」としてリニューアルされ、名称を変えたものの、旧大会の伝統とともに新たな舞台での競演が続いています。優秀な出場者たちは、今もなおその後のキャリアに繋がる経験を積むことができ、多くの有名コンビを輩出したことでも知られています。

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