M10 (テレビ番組)

M10（マグニチュード テン）について

『M10』は、1992年10月19日から1993年10月1日までテレビ朝日で放送された深夜のバラエティ番組です。通称M10（エムテン）と呼ばれ、平日深夜に生放送される「こだわりTV PRE★STAGE」をリニューアルした形でスタートしました。この番組の特徴は、放送時間を月曜日から金曜日の午前1時から2時30分に短縮し、関東ローカルでの放送に特化したことです。最終金曜日は休止となり、放送内容や出演者も曜日によって異なるスタイルを採用しました。

番組の内容と進行

M10は、生放送であることを活かし、毎回様々なテーマを取り扱っていました。従来のスタイルを踏襲し、スタジオでの進行を中心に進められる一方で、料理や社会、お笑いなど多岐にわたるテーマを曜日ごとに扱うことがありました。従来の「毎日ひとつのテーマ」という枠にとらわれず、時には複数のテーマを扱い、視聴者に新鮮な内容を提供しました。

出演者とその役割

この番組には多彩な出演者が揃っていました。月曜日はそのまんま東、千田正穂、TARAKOが、火曜日にはルー大柴、細川ふみえ、ケイ・グラントが登場しました。水曜日は北野誠や蓮舫、木曜日は梶原しげると森下桂、金曜日はやしきたかじんをメインに、トミーズ雅やハイヒール、さらに中山秀征などが準レギュラーとして参加しました。

金曜日には特に人気のコーナーが設けられ、「たかじん 男の料理」という企画が進行されました。このコーナーでは、やしきたかじんとトミーズ雅が服部栄養専門学校の生徒と共に料理を作りながら進行しました。たかじんは特に自身の進行表を自作し、しっかりとした準備を行っていたことで知られています。

印象に残るエピソード

1992年12月11日の放送では、たかじんが「こんにゃくステーキ」を調理する際に必要な「味の素」が揃っていなかったことから激怒し、番組内で「味の素事件」と呼ばれる騒動を引き起こしました。このエピソードは視聴者に強い印象を与え、たかじんのキャラクターを際立たせるものとなりました。その後、たかじんは1993年3月まで出演し、以降は中山秀征と山田雅人がMCを務めました。

音楽とスタッフ

M10のオープニングテーマはTHE BOOMの『真夏の奇蹟』で、エンディングテーマにはオルケスタ・デ・ラ・ルスの楽曲が採用されていました。スタッフには構成を手がける久利一や梅沢浩一、調査を担当する海老原達也など、数多くのプロフェッショナルが参加していました。技術協力や美術デザイン、各種演出にも多くの専門家が関与し、番組のクオリティを支えていました。

M10は独自のスタイルと多様な内容で視聴者を楽しませ、深夜バラエティ番組に新たな風をもたらしました。

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