M35火炎放射器

M35火炎放射器：ナチス・ドイツの初期火炎放射器

M35火炎放射器は、1930年にナチス・ドイツで開発された携帯式火炎放射器です。第一次世界大戦で使用されたヴィクス型火炎放射器を改良する形で開発されました。

構造と機能

M35火炎放射器は、燃料タンクと圧縮窒素ガスタンクを一体化したボンベを使用しています。外見は縦長の円筒形燃料タンクの両側に噴射用シリンダーが装着されています。噴射ノズルから噴出する窒素ガスに水素ガスで点火する方式を採用しており、噴射と点火はトリガー操作で簡単に行えます。

性能

放射回数: 約10-15回（1秒間放射した場合、放射距離により変動）
射程距離: 約25-30m
総重量: 35.8kg
燃料容量: 11.8リットル

第二次世界大戦での使用

M35火炎放射器はナチス・ドイツ軍に制式採用され、第二次世界大戦の初期段階で頻繁に使用されました。しかし、35.8kgという重量は兵士にとって大きな負担となり、機動性に欠けるという問題がありました。

生産終了と後継

M35火炎放射器の重量問題から、より軽量なM40火炎放射器が開発され、1941年にはM35の生産は打ち切られました。M40はM35の欠点を改善し、より実用的な火炎放射器として運用されました。

まとめ

M35火炎放射器は、第二次世界大戦初期のナチス・ドイツ軍で使用された火炎放射器ですが、重量の問題から短期間で生産が終了しました。その後、軽量化されたM40火炎放射器が後継として開発されました。

外部リンク

* Die Flammenwerfer der Wehrmacht（ドイツ語） - flammenwerfer35-46実物画像有り。 (ダミーURLです。実際には実物の画像があるサイトに置き換えてください。)

もう一度検索