『MAD HEAD LOVE/ポッピンアパシー』について
『MAD HEAD LOVE/ポッピンアパシー』は、
米津玄師が
2013年に発表したメジャー2枚目の
シングルです。この
シングルは、初めての両A面作品として注目を集めました。リリース日は
2013年10月23日で、ユニバーサルシグマから届けられました。
アートワークと制作の背景
シングルのジャケットや歌詞カード、さらには盤面のイラストは、米津自身が手がけたものです。この作品では、トラック1の「MAD HEAD LOVE」とトラック2の「ポッピンアパシー」を一つの作品として練り上げており、両者は表裏一体の関係にあるといえるでしょう。具体的には、「MAD HEAD LOVE」はハイテンションで明るい曲調である一方、「ポッピンアパシー」はより暗く内面的なテーマが描かれています。
ジャケットデザインは、楽曲制作が終わった後に描かれており、当初は「MAD HEAD LOVE」のみが表題曲として予定されていました。しかし、イラストを試行錯誤の末に完成させていく中で、表紙のキャラクターが後ろを向いている構図になったことから、両A面という形に行き着いたことが、制作の背景として語られています。
リリースと特典
当初、
2013年10月30日にリリースが予定されていたものの、諸事情により23日に変更されました。翌年の
2014年4月23日には、2ndアルバム『YANKEE』がリリースされましたが、残念ながら「ポッピンアパシー」は収録されていません。一方で「MAD HEAD LOVE」はアルバムに含まれ、この
シングルからはアルバム未収録の楽曲として現在も特異な位置にあります。
さらに、リリースを記念した「スペシャルプレゼントキャンペーン」も行われ、CDに付属する帯のバーコードを切り取って応募すると、トートバッグや壁紙が当たるという特典も用意されていました。店舗特典としては、
アニメイトでの「ジャケット絵柄ステッカー」や、とらのあなでの「片面アナザージャケット」が提供されました。これらの特典は数量限定で配布され、多くのファンに喜ばれました。
収録内容
この
シングルの収録内容は、以下の通りです。
- CDトラック:
- MAD HEAD LOVE [3:40]
- ポッピンアパシー [3:51]
- 鳥にでもなりたい [2:43]
- DVDにはそれぞれのミュージックビデオが収録されています。監督は鎌谷聡次郎氏で、映像には米津本人がさまざまな楽器を使用して演奏する様子が描かれています。
- CDトラックは初回限定盤と同様の内容です。
楽曲解説
「MAD HEAD LOVE」では、米津の幼馴染である中島宏士が参加しており、彼との長い付き合いを通じて楽曲を仕上げる過程を楽しんだことが語られています。一方「ポッピンアパシー」は、米津が一人で製作した作品で、デジタル感を強く求めるあまり、全ての工程を彼自身の手で行ったとされています。このように、本作は
米津玄師の多才さと独自のスタイルが詰まった充実した
シングルとなっています。