MAGIC ATTRACTION

水樹奈々『MAGIC ATTRACTION』

『MAGIC ATTRACTION』は、声優・歌手として活躍する水樹奈々の2枚目のオリジナルアルバムとして、2002年11月6日にキングレコードから発売されました。前作『supersonic girl』から約1年という短い期間でリリースされた本作は、サウンドプロデューサーに矢吹俊郎を迎え、水樹奈々の音楽性の幅を広げた作品として知られています。

アルバム概要

前作と比較すると、アップテンポで勢いのある楽曲が中心ですが、ピアノをメインにした静かなバラードや、可愛らしいポップな楽曲も収録されており、バラエティ豊かな構成となっています。このアルバムを通して、初期の水樹奈々の音楽的な個性を感じ取ることができます。

また、ヴォーカルスタイルにも変化が見られ、水樹奈々の代名詞とも言えるヴィブラートがより積極的に取り入れられるようになりました。これにより、歌唱表現に深みが増し、聴きごたえのある作品へと進化を遂げています。

楽曲の多くは矢吹俊郎が手掛けており、彼の人生観や恋愛観が色濃く反映されています。そのため、歌詞の内容も深く、共感できる部分が多いのが特徴です。

収録曲について

アルバムは、インスト曲である「THEME OF MAGIC ATTRACTION」で幕を開け、疾走感あふれる「through the night」、力強いロックナンバー「PROTECTION」へと続きます。また、切ないバラード「二人のMemory」や、ポップでキュートな「フリースタイル」など、様々なジャンルの楽曲が収録されています。

特に、PS2ゲームソフトのエンディングテーマとして使用された「オルゴールとピアノと -holy style-」や、「LOVE & HISTORY」、ドラマCDのイメージソング「Brilliant Star」は、ゲームやドラマの世界観とマッチした楽曲として、ファンからの人気も高いです。

アルバムの最後を飾る「あの日夢見た願い」は、壮大なバラードで、聴く人の心を温かく包み込みます。この曲を聴き終えた後には、まるで一つの物語を読み終えたかのような感動を覚えるでしょう。

まとめ

『MAGIC ATTRACTION』は、水樹奈々の初期の代表作として、彼女の音楽的なルーツを知る上で欠かせないアルバムです。アップテンポな楽曲からバラードまで、多彩な音楽性が楽しめるだけでなく、水樹奈々のヴォーカルスタイルの変化や、矢吹俊郎の人生観が反映された歌詞など、聴きどころ満載です。水樹奈々ファンはもちろん、J-POPファンにもおすすめの一枚と言えるでしょう。

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