MANNINGEN

MANNINGEN：真人間を決める視聴者参加型ゲーム番組

2007年10月27日から2009年3月18日まで、フジテレビで放送された深夜番組『MANNINGEN』（まにんげん）は、視聴者参加型の世論調査ゲーム番組でした。番組の根底にあるのは「一番普通な人間こそ、一番素晴らしいのではないか？」という仮説。番組では、様々な質問に答えることで、最も普通の人間“真人間”を目指します。

番組のルールと賞金

参加者は、番組公式サイトで発表される選択式の質問「MANNINGENチョイス！」に回答。締め切りまでに回答を送信し、番組冒頭で発表される最終問題「最終MANNINGENチョイス！」にも回答することでエントリーが完了します。全問で多数派の選択肢を選んだ人が「MANNINGEN」となり、賞金を山分けします。賞金は放送回によって異なり、10万円から数百万円まで変動しました。「MANNINGEN」が出なかった場合は、賞金は次回に持ち越しとなります。

司会を務めた古田新太さんとゲストは、視聴者と同じく問題に挑戦。「NINGENとしての点数」を競ったり、多数派を予想する「空気読める率」で勝負するなど、番組内容は回によって変化しました。正解率が同じ場合は、司会者とゲストはそれぞれ自腹を切って賞金に加えるというルールもありました。視聴者から質問を募集する企画もあり、採用された方にはオリジナルTシャツがプレゼントされました。

NHKとの共同企画

2009年は、NHKとフジテレビがそれぞれ50周年を迎える年でした。両局は、『お台場から生放送! 秋の夜長もさだまさし』や『第59回NHK紅白歌合戦』などでのコラボレーション実績を踏まえ、若者について考える共同企画『イチか?バチか?プロジェクト 若者の底力』を立ち上げました。

このプロジェクトの一環として、NHKでかつて放送されていた『真剣10代しゃべり場』を大人版にした『真剣中年しゃべり場』が放送されました。その討議内容を基に『MANNINGEN』が展開され、両局の同時生放送も行われました。企画のプロモーションとして、戸部洋子アナウンサーがNHK『土曜スタジオパーク』に出演し、共同企画をPRする場面も見られました。

スペシャル番組と放送枠の変遷

『MANNINGEN』では、新春やGW、夏休みなどに賞金を増額したスペシャル番組が放送されました。また、1周年記念の100万円スペシャルでは、番組セットや演出がリニューアルされました。さらに、「生放送に参加しよう〜携帯だけで300万円!!マニンゲン給付金SP」と題した2時間スペシャルでは、10万人以上の視聴者が参加するなど、大きな盛り上がりを見せました。

番組の放送枠も、当初は土曜深夜でしたが、2008年4月からは水曜深夜に変更されました。放送局も、当初はフジテレビのみでしたが、放送枠移動に合わせて岩手めんこいテレビと仙台放送がネット局に加わりました。

番組のスタッフと出演者

司会は古田新太さん、アシスタントは中村仁美さん（2007年10月〜2008年4月、2008年9月）と戸部洋子アナウンサー（2008年4月〜）が務めました。他にも多数のゲストが出演し、番組を盛り上げました。ナレーションは竹本英史さんが担当。オープニングテーマやエンディングテーマも番組途中で変更されました。

『MANNINGEN』は、視聴者参加型のゲーム形式と、賞金の変動、そしてNHKとの異色のコラボレーションなど、様々な要素が絡み合ったユニークな番組でした。真人間を決めるという斬新なコンセプトと、生放送ならではの緊張感、そして回を重ねるごとに変化するルールなどが、視聴者の関心を惹きつけ、深夜番組ながら多くの話題を呼びました。

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