MARTIAL BEAT

『MARTIALBEAT』（マーシャルビート）は、コナミが2002年にリリースした、武道とフィットネスを融合させたアクションゲームです。プレイステーション版が先行して発売され、その後アーケード版が登場するという、一般的な移植とは逆のプロセスをたどりました。このゲームは、楽しみながら体を動かすことで、ダイエットや健康増進を目指すことを目的として開発されました。

アーケード版の特徴

アーケード版の筐体は、『DanceDanceRevolution』（DDR）のものをベースに、フットパネルを取り外し、上部に大きなセンサーユニットを取り付けた構造をしています。これは、当時人気が陰り始めていたDDRの筐体を有効活用するためのものでしたが、DDRよりも広い設置スペースが必要だったため、導入できたゲームセンターは限られました。

ゲームの概要

コナミスポーツが全面的に協力し、画面に表示される「マーシャルビートマスター」の動きに合わせて、空手、カンフー、キックボクシングなどのポーズを決めます。タイミング良くポーズを決めると、画面上に派手なエフェクトが現れたり、必殺技が炸裂します。選曲には、DDRと同様にDancemaniaシリーズが採用されており、曲ごとにシミュレートする武道が異なります。ただし、このゲームはBEMANIブランドには含まれません。

プレイステーション版

プレイステーション版は、2002年に2作が発売されました。通常版の他に、専用コントローラが同梱されたものも販売されました。この専用コントローラは、アーケード版とは異なり、手足に装着することでプレイヤーの動きを感知する仕組みになっています。これらのプレイステーション版は、2005年に再発売されています。

シリーズ作品

MARTIALBEAT （プレイステーション・2002年2月7日発売、アーケード・2002年3月稼働）
MARTIALBEAT 2 （プレイステーション・2002年9月12日発売）
マーシャルビート専用コントローラRU037

専用コントローラ

「マーシャルビート」専用の四肢装着型コントローラは、手足に装着した4つの「送信ユニット」の電源を入れると、「受信ユニット」に電波が送られます。これにより、ゲーム中にタイミング良く体を動かすと、ゲーム画面にビジュアルエフェクトが現れる仕組みです。

マーシャルビート用語

マーシャルビート・マスター (MB・マスター)：ゲーム画面に登場し、基本動作やエクササイズゲームを指導する人物の総称です。白戸拓也氏と松本香寿美氏が代表的なマスターとして知られています。
コリオ：手足の動作を組み合わせパターン化したものです。キックボクシング系、太極拳系、空手系など様々な種類が存在し、ゲーム中の習得技もコリオに含まれます。
リアルファイトポジション：「マーシャルビート」のコリオ作成時の概念の一つで、自分の周囲に複数の敵がいる状況を想定して、攻撃と防御のコリオを組み立てます。エクササイズ中のMB・マスターの指示で紹介されます。
穿連虎撃（せんれんこげき）：代表的な習得技の一つで、左右に敵がいる状況を想定した技です。ムエタイなどをベースとした技が組み込まれており、攻防一体の形を表現したポーズは、「マーシャルビート」のシンボル的な形でもあります。
BEAT：「マーシャルビート」の基本概念の一つで、音楽と武道が引き出す人間の潜在能力を指します。踊っている時の高揚感や疲労感の喪失、踊り終わった後の爽快感などがBEATの効果とされています。「マーシャルビート」では、このBEATの力を引き出し、高めることで、肉体面では筋力アップや美容、健康増進を、精神面では集中力向上やストレス解消を目指します。

外部リンク

業務用MARTIAL BEAT公式ページ - ウェイバックマシン（2006年1月4日アーカイブ分）
家庭用MARTIAL BEAT公式ページ（再発売盤）
* 家庭用MARTIAL BEAT2公式ページ（再発売盤）

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