MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds

マーヴル VS. カプコン3 フェイト オブ トゥー ワールド

『マーヴル VS. カプコン3 フェイト オブ トゥー ワールド』は、2011年にカプコンから発売された2D対戦格闘ゲームで、PlayStation 3とXbox 360向けに登場しました。この作品は、マーベル・コミックとカプコンが共同で制作したファイティングアクションゲームの第三弾であり、前作『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』から約11年の間を経てのリリースです。

本作は、アメコミと格闘ゲームのクロスオーバー作品として、多くのファンに支持されています。プレイヤーは、カプコンとマーベルのキャラクターから最大3人を選び、対戦相手と戦うことになります。各キャラクターは必殺技を駆使し、相手チームの体力をゼロにすることを目的とします。

バトルシステムの特徴

格闘ゲームの基本的なバトルシステムを踏襲しつつ、『マーヴル VS. カプコン3』では新たに「ヴァリアブルアシスト」というシステムが導入されています。この機能により、控えのキャラクターを一時的に呼び出し、同時攻撃が可能なため、戦略の幅が広がりました。また、攻撃するキャラクターが倒れると控えのキャラクターに交代し、戦局が段階的に変化します。

攻撃と防御の駆け引きが非常に重要で、攻撃側は中・下段や表・裏への攻撃を使い分けることでガードを崩そうとする一方で、防御側は空中ガードを活用し、相手の攻撃をかわす必要があります。

2.5Dスタイルのグラフィック

『マーヴル VS. カプコン3』は、3Dポリゴンのキャラクターを使用しつつ、従来の2D格闘ゲームの操作スタイルを踏襲した「2.5Dスタイル」を採用しています。このスタイルにより、グラフィックの表現力が増し、派手な演出が可能になりました。ヒーローたちのアクションはアメコミのスタイルに沿って描かれており、攻撃時に紙が破れる演出などが加えられています。

開発とキャラクター

開発は、主にカプコンのスタッフによって行われ、マーベルのキャラクター設定に対する厳しい監修が行われました。本作には新しいキャラクターが多く追加されており、特に北米を意識したバランス調整がなされています。また、各キャラクターには特有の個性や技が与えられ、個々のプレイスタイルに応じた選択が楽しめます。

発売からわずか一ヶ月ほどで約200万本の出荷を記録し、マーヴル VS. カプコンシリーズの人気を再確認する結果となりました。続いてリリースされた『アルティメット マーヴル VS. カプコン3』では新たに12名のキャラクターが加わり、対戦バランスも改善されています。

プロモーションとエディション

本作にはコレクターズ・エディションが存在し、特典としてアートブックやコミックが付属します。ただし、日本のコレクターズ・エディションには一部特典が制限されています。加えて、オンライン対戦の観戦モードや、ダウンロードコンテンツの充実により、長期にわたるプレイヤーサポートが行われています。

『マーヴル VS. カプコン3』は、今なお多くのファンに支持されているタイトルであり、その魅力は時代を超えて語り継がれています。引き続き新たなキャラクターやシステムが追加されるなど、進化を遂げ続けています。

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