MIXTURE

MIXTURE（ミクスチャー）は、株式会社インターネットが開発・販売していた音楽制作ソフトウェアです。同社が展開する「Singer Song Writer」シリーズとは異なるアプローチで、より直感的な楽曲制作体験を提供することを目的としていました。

概要

MIXTUREの最大の特徴は、その操作性の簡便さにあります。楽曲を構成するフレーズ、伴奏パターン、コード進行などの素材が用意されており、これらをまるでブロックを組み合わせるように、マウス操作で自由に配置していくことで楽曲を制作できます。これにより、音楽理論の知識が少ないユーザーでも、気軽に作曲の楽しさを体験できるようになっていました。

さらに、オーディオインターフェースを別途用意することで、レコーディング、ミキシング、そして最終的なCD制作まで、一貫した音楽制作ワークフローをMIXTURE上で完結させることが可能でした。この包括的な機能は、アマチュアからプロまで幅広いユーザーに支持されました。

MIXTUREは2007年6月上旬に発売され、その後しばらくの間、多くの音楽クリエイターに愛用されていました。しかし、2017年には後継ソフトウェアである「Singer Song Writer LOOPS」の登場に伴い、販売を終了しました。

ラインナップ

MIXTUREには、以下の2つのバージョンが存在します。どちらもWindows環境でのみ利用可能でした。

MIXTURE （2007年6月8日発売）
MIXTURE Basic （2010年9月24日発売）

無印版とBasic版の主な違いは、収録されている素材の量です。Basic版は、より低価格で提供されていたため、無印版に比べて収録されている素材が少なくなっています。しかし、基本的な機能は両バージョン間で同一であり、どちらも直感的な操作で楽曲制作を楽しめることに変わりはありませんでした。

MIXTUREは、そのシンプルで直感的な操作性から、音楽制作の初心者にもとっつきやすいソフトウェアとして支持を集めました。音楽制作の入り口として、多くのユーザーに愛用されたソフトウェアと言えるでしょう。現在では後継ソフトのSinger Song Writer LOOPSにその役割を譲っていますが、そのコンセプトは後継ソフトにも受け継がれています。

外部リンク

* 株式会社インターネット

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