MJ -MUSIC JOURNAL-

MJ -MUSIC JOURNAL-

『MJ -MUSIC JOURNAL-』は、1992年10月14日から1994年3月23日まで、フジテレビ系列で毎週水曜日の夜に放送された音楽情報番組です。この番組は、従来の音楽番組とは違ったアプローチを取り入れ、音楽を様々な角度から探求することを目的としていました。

番組の特徴

番組の司会陣には、古舘伊知郎氏、加山雄三氏、田中律子氏の3名が揃い、視聴者に音楽の新たな魅力を伝えました。彼らが使用したテーブルにはLED式のフリーパターンが設置され、リアルタイムで音楽業界の情報や出演者の裏話が流れていました。これにより、視聴者はより密接に音楽の世界を感じることができました。

1993年以降は特集番組がメインとなり、アーティストのパフォーマンス映像は減少し、時には一曲だけの放送となることもありました。この変化は、音楽情報の多様性を強調し、オーディエンスに新しい体験を提供しました。

MJスペシャル

通常放送とは異なり、特集がより充実した『MJスペシャル』も定期的に放送され、アーティストが多数登場し、魅力的なパフォーマンスを披露しました。これにより、多くのゲストが参加して、音楽の楽しさを視聴者に届けました。

記憶に残るエピソード

番組の中で特に注目されているエピソードの一つが、1992年10月28日の放送です。当時、メディア露出が減少するZARDが出演し、名曲「IN MY ARMS TONIGHT」を披露しました。この映像は、ボーカルの坂井泉水さんが亡くなった後の2009年に初めて再放送され、彼女のファンにとっては貴重な瞬間となりました。

また、1992年11月18日の放送では、CHAGE&ASKAを検証するコーナーが設けられ、「チャゲアスは演歌だ」という衝撃の結論が導かれ、彼らは一時的に怒りをあらわにしました。後に、ASKA氏はこの件について、誤解が生じたと説明し、番組制作側との関係を修復しました。

不定期なコーナーながら、視聴者のFAXを取り入れる形での双方向のコミュニケーションも特徴的で、リアルタイムで寄せられる意見に反応していました。特に1993年3月24日放送分では、山形テレビが他の系列に移行することに対する視聴者の嘆きが取り上げられ、視聴者との距離が近い番組作りが行われていました。

最終回

1994年3月23日の最終回では、司会の古舘氏が番組名の「J」に関して言及し、古い番組『ニュースJAPAN』との関連性に触れました。このように、『MJ』は視聴者に音楽の楽しさを伝えただけでなく、音楽界との対話を生み出していました。

脚注

この番組を通じて、多くのアーティストが注目を浴び、音楽シーンに影響を与える存在となりました。『MJ -MUSIC JOURNAL-』は、音楽情報番組としての新たな地平を切り開き、スタッフや司会者の努力が実を結んだ瞬間でもありました。

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