MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

映画『MONDAYS／このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』

2022年に公開されたこの映画は、「お仕事×タイムループ」をテーマにした作品で、主演には円井わんが迎えられています。共演にはマキタスポーツが加わり、CHOCOLATE Inc.に所属する竹林亮による劇場映画の2作目となっています。公開日は2022年10月14日から先行してシネクイント（渋谷）、TOHOシネマズ梅田（大阪）、センチュリーシネマ（名古屋）の3館で行われ、その後10月28日より全国的に公開されました。

ストーリー概要

物語は、厳しい労働環境に置かれた小さな広告代理店「Zコミュニケーション」で展開されます。主人公、吉川朱海は熱心に仕事に取り組むプランナーで、木本事務所からのヘッドハンティングを控えています。しかし、忙しさからプライベートに支障が出ており、恋人との関係も危うい状況にあります。ある日、オフィスで宿泊したもので迎えた月曜日、鳩が窓に激突する音で目が覚めます。その瞬間から、日常が一変し、吉川は同じ一週間を繰り返していることを知ることになります。

同僚の遠藤と村田からの告白を最初は信じなかった吉川ですが、再度の月曜日に事件が重なり、鳩の衝突を機に過去の出来事を振り返ることで、自分がタイムループに囚われていることを認識します。どうやら、ループの原因は部長が身につけている不可思議なブレスレットに起因しているとのこと。

遠藤と村田は、タイムループから脱出するためには、部長に自らブレスレットを壊させる必要があると考え、全社員にこの状況を認識させるための作戦を提案します。これにより、会社全体がタイムループの事実を受け入れ、連携を図ろうとします。

登場人物

• - 吉川朱海（円井わん）: 主人公のプランナー。仕事に対する情熱が強く、成功を収めることに執着している。
• - 永久茂（マキタスポーツ）: 会社の部長。おっとりした性格で漫画が好き。タイムループの鍵となるブレスレットを着用。
• - 遠藤拓人（長村航希）: 吉川の後輩で、プランナー見習い。ループの真相にいち早く気づく。
• - 村田賢（三河悠冴）: オカルトに興味を持つプランナー兼営業。眼鏡がトレードマーク。
• - 森山宗太郎（八木光太郎）: 吉川の先輩で、デザイナー。アイドルグループを応援している。
• - 平一郎（髙野春樹）: 職人気質の仕事人で部長からの信頼も篤い。
• - 神田川聖子（島田桃依）: 事務職で、少し影の薄い存在。

映画は、当初の過酷な労働環境を描きながら、タイムループによる緊迫した状況に挑む社員たちの姿を通して、仕事への情熱や仲間との絆、そして自らの行動が創り出す未来についてのメッセージを伝えます。特に、「業務遂行」と「人間関係」という両面の葛藤が、映画の中で巧みに描かれています。

制作スタッフ

この映画の制作は、監督の竹林亮をはじめ、脚本家の夏生さえり、音楽には大木嵩雄が携わっており、視覚的な美術や撮影も非常に凝ったものとなっています。また、主題歌にはlyrical schoolの「WORLD'S END」が起用され、映画の雰囲気を一層引き立てています。劇中には、社内の微妙な人間関係や個人の目指す夢と現実が描かれ、多くの観客に共鳴を呼び起こすことでしょう。映画『MONDAYS』は、ただのクリエイティブな職場のドラマにとどまらず、深いテーマを持つ作品として映えているのです。

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