モンキー・マジック (Monkey Magic)
「モンキー・マジック」は、日本のロックバンド、
ゴダイゴの楽曲で、
1978年12月25日にリリースされました。この曲は、奈良橋陽子による歌詞と、タケカワユキヒデによる作曲で構成されています。
シングルとしては8枚目となるこの楽曲は、日本のドラマ『
西遊記』や続編『
西遊記II』のオープニングテーマとして広く知られています。特に注目すべきは、歌詞が全て英語で書かれている点で、当時の日本の音楽においては珍しいスタイルです。
曲の背景と収録
「モンキー・マジック」は、アルバム『
西遊記 (MAGIC MONKEY)』から
シングルカットされたもので、同アルバムには「THE BIRTH OF THE ODYSSEY」との組み合わせで「THE BIRTH OF THE ODYSSEY〜MONKEY MAGIC」というトラック名で収録されています。
シングルバージョンでは「MONKEY MAGIC」のみが収録されており、アルバムバージョンとは異なるため、ファンの間では明確に使い分けられています。
歌詞の内容は、中国の古典小説『
西遊記』にインスパイアされたもので、猿(モンキー)が魔法を使って自由気ままに過ごす様子や、天の怒りを受けて罰せられ、最後には優しい僧侶によって救われ西方への旅が始まるというストーリーを描いています。
音楽的な成功
「モンキー・マジック」は、リリース後に
オリコンチャートで2位を記録しました。
シングルのヒットは、前作「ガンダーラ」と同様に8週間の間に記録され、特に
1979年2月の週には二曲が同時にTOP3に入ったことで、当時の音楽シーンにおいて重要なインパクトを与えました。
コンサートなどのライブパフォーマンスでは、ベースのスティーヴ・フォックスが最初の「アチョー!」という叫び声をアドリブで入れており、またドラムのトミー・スナイダーがこの声を担当することもあります。
影響とカバー
この楽曲の影響力は、時代を超えて広がっており、2014年には日産のCMでカバーが使用され、
二宮和也が演じる
孫悟空が登場する映像も話題になりました。また、2024年にはトヨタのCMでtofubeatsやUAらによるカバーが使用されるなど、さまざまなメディアで楽曲が再解釈されています。
「モンキー・マジック」に収録されている曲は以下の通りです。
- モンキー・マジック(MONKEY MAGIC)- 3:52
- ア・フール(A FOOL)- 3:22
- 異なる収録曲が含まれています。
この曲は、シンセポップやディスコといったジャンルの先駆けとも言われ、それ以降のアーティストたちに多くの影響を与えました。日本国内外でのカバーも多く、様々なアレンジで楽曲が親しまれています。
『モンキー・マジック』は、今後も日本の音楽史に残る名曲として長く愛され続けることでしょう。