MX4D

MX4D（エムエックスフォーディー）とは

MX4Dは、アメリカ合衆国のMediaMation社によって設計された先進的な4D映画システムです。このシステムは、映画の上映中に様々な演出を加えることで、観客にかつてない感覚を提供します。具体的には、座席が映画のシーンに合わせて動いたり、風や水、香りなどの要素を使用したりすることで、映像体験をリアルで没入感のあるものにします。

動きのある座席

MX4Dの最大の特徴は、映画の内容に連動して動く特別な座席です。これらの座席は、映画のシーンに応じて前後、左右、上下に動き、さまざまな体験を提供します。たとえば、アクションジャンルの映画では座席が激しく揺れたり、感情的なドラマシーンではゆっくりと動くことで鑑賞者の心情を引き立てたりします。

多彩な特殊効果

MX4Dでは、11種類以上の特殊効果が組み合わされており、これによりアトラクションのような映画体験が実現されています。具体的な演出内容は以下の通りです：

• - エアブラスト：瞬時に風が吹く。
• - ウィンド：穏やかな風が感じられる。
• - セント：映画に合った香りが漂う。
• - ウォーターブラスト：水しぶきが飛んでくる。
• - シートホッパー：座席が下から突き上げる。
• - ランブラー：床からの振動が再現される。
• - バックポーカー：背中をトントンと触る感覚。
• - ネックティラー：首に微細な感覚が伝わる。
• - レッグティラー：足元に触れる感覚。
• - フォグ：スモークが立ち上がる。
• - ストロボ：光が点滅して楽しさを演出。

入場に関する注意

MX4Dシアターを利用する際の注意点として、身長が100cm以下の場合は入場できず、子どもをひざの上に乗せての観賞も禁止されています。また、荷物を足元に置くことはできないため、ロッカーを利用する必要があります。健康上の理由や妊娠中の方、体調がすぐれない方、心臓や背中、首、腰に障害を持つ方も利用を控えるべきです。

MX4Dの導入劇場

日本においては、ソニーマーケティングがMX4Dの販売代理を行い、主にTOHOシネマズ系列の映画館で導入されていますが、一部では他の興行会社の劇場でも体験できることがあります。チケット購入時にはMX4D料金が必要で、TOHOシネマズでは追加で1000円が求められます（2022年時点）。2024年2月現在、国内でMX4Dが導入されている映画館は13か所に限られており、過去には約20か所での運営があったものの、2021年以降に急激に減少しています。

まとめ

MX4Dは、映像にさらなる感覚的な体験を加える先進的な4D映画システムで、特にアクションや冒険映画においてその魅力が際立っています。観客は映画のストーリーを体感することができ、より深く作品の世界に没入することが可能です。興味のある方はぜひ、近くのMX4Dシアターでの体験を検討してみてはいかがでしょうか。

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