Magic Trackpad

Magic Trackpadとは

Appleが開発したMagic Trackpadは、MacBookシリーズに搭載されているトラックパッドをベースに、デスクトップ環境での使用を想定して大型化されたワイヤレスの入力デバイスです。Bluetooth接続を採用し、ケーブルの煩わしさから解放されるだけでなく、MacBookと同様のマルチタッチジェスチャーによる直感的な操作を実現します。Apple Wireless Keyboardと並べた際に統一感のあるデザインになるように、奥行きや傾斜角が調整されており、デスクトップ環境に調和するよう設計されています。これはAppleが初めて提供したデスクトップコンピュータ向けのトラックパッドであり、デスクトップ型Macのオプションとして位置づけられています。

Magic Trackpad 2

2015年10月13日には、第2世代モデルであるMagic Trackpad 2が発表されました。このモデルでは、MacBookやMacBook Pro（Early 2015モデル以降）に搭載されているTaptic Engineを組み込んだ感圧タッチトラックパッドが採用されました。これにより、macOSの「強めのクリック」機能をデスクトップ環境でも利用できるようになりました。また、従来の乾電池式からリチウムイオン二次電池を内蔵した充電式に変更され、本体背面のLightning端子から充電が行えるようになりました。さらに、トラックパッドの表面積が約30%拡大され、同時期に発売されたMagic Keyboardと合わせて緩やかな傾斜がつけられ、より快適な操作感が追求されました。また、iPadOS 13.4以降では、マルチタッチジェスチャーに対応しており、iPadでもその操作性を享受できます（初代Magic Trackpadはジェスチャー操作に対応していません）。2018年3月27日には、スペースグレイのカラーバリエーションが追加されましたが、2021年5月に販売終了となりました。

Magic Trackpad 3

2021年8月3日には、第3世代モデルであるMagic Trackpad 3が、新型Magic Keyboardと共に発表・発売されました。このモデルの登場により、Magic Trackpad 2は生産終了となりました。Magic Trackpad 3では、充電ケーブルがUSB-A - LightningからUSB-C - Lightningに変更された他、角の丸みが若干増し、表面加工がマット仕上げになりました（Magic Trackpad 2は光沢仕上げ）。さらに、裏面のゴム足のサイズがわずかに大きくなっています。カラーバリエーションはiMac本体の色に合わせたものが用意されていますが、2022年8月現在、単体販売されているのはホワイトとブラックのみです。

Magic Trackpadは、その進化を通じて、ユーザーに快適な操作環境を提供し続けています。初代モデルから第3世代モデルまで、技術革新とデザインの洗練が重ねられ、デスクトップ環境における操作の可能性を広げてきました。Magic Trackpadは、マウスの代替としても、MacBookのトラックパッドの拡張としても、その多機能性と快適性でユーザーをサポートしています。

もう一度検索