Make a vow

LUNA SEAは2020年4月14日、ファンクラブ会員向けに配信限定シングル『Make a vow』をリリースしました。その後、4月28日からは各種サブスクリプションサービスでも配信が開始されました。

この楽曲は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行という未曽有の事態の中、先の見えない不安に直面するファンの存在を強く意識した、メンバーの温かい想いを込めた作品です。

制作の経緯は、まさに緊急事態的なものでした。メンバーの強い思いから急遽制作が決定され、発案からわずか2週間という短期間で完成に漕ぎ着けました。通常であればスタジオに集まって行われるレコーディング作業も、この楽曲では各メンバーがそれぞれの環境からリモートで音を重ねるという、異例の方法で行われました。

『Make a vow』は、元々はLUNA SEAの10thアルバム『CROSS』制作時から存在していた楽曲だったと言われています。しかし、当初はテンポがゆっくりとした、ややダークな雰囲気の曲でした。そこに、SUGIZOのアイデアが加わります。SUGIZOはRYUICHIに「明るい曲にしよう」と提案し、楽曲のアレンジを大胆に変更しました。このアレンジによって、『Make a vow』は、希望に満ちた、聴く者の心を明るく照らすような楽曲へと生まれ変わったのです。

RYUICHIによるアコースティックギターの演奏も、この楽曲の魅力の一つです。繊細で美しいギターの音色は、楽曲全体に温もりと深みを与え、リスナーの心に深く響きます。

また、楽曲のリリースに先駆け、4月23日にはSUGIZOによる演奏動画が公開されました。さらに、4月28日からは、メンバー自らがスマートフォンで撮影した、非常に親近感のあるミュージックビデオがプレミア公開されました。このミュージックビデオは、メンバーの素顔と楽曲の世界観が絶妙に融合した、ファンにとって貴重な映像となっています。

『Make a vow』は、コロナ禍という困難な状況下で制作されたにもかかわらず、希望と勇気を与える、LUNA SEAの真骨頂と言える一曲です。短期間での制作、リモートでの作業、そしてアレンジによる楽曲の変貌、様々なエピソードが、この楽曲に深みと特別な意味を与えています。リスナーは、この楽曲を通して、LUNA SEAの音楽に対する情熱と、ファンへの深い愛情を感じることができるでしょう。

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