Marching J

Marching J - 東日本大震災復興支援プロジェクト

Marching Jは、2011年3月にジャニーズ事務所によって設立された東日本大震災復興支援プロジェクトです。この名称は「あなたと一緒に歩いていく」という意味を込めて付けられ、行進を意味する「March」と3月を掛け合わせています。さらに、ジャニーズ（Johnny's）とジャパン（Japan）の頭文字も含まれており、ジャニー喜多川により命名されました。

設立の背景

東日本大震災が発生した2011年3月11日、ジャニーズ事務所は直ちに所属タレントのコンサートを中止し、震災救援のための支援活動に取り組みました。地震発生から数週間後の3月29日、全タレントが参加するプロジェクト「Marching J」が発表され、1年間毎月の復興支援イベントが行われることが決定しました。この取り組みは、事務所の歴史において全タレント参加の初めての活動となります。

主な活動

プロジェクトの初期には、募金イベントが催され、東京・代々木第一体育館では38.9万人が寄付に訪れました。また、テレビ朝日系の番組ではタレントたちが被災地を励ます映像が放送され、多くの募金箱がタレントのコンサートや舞台に設置されました。

5月4日にはSMAPが配信限定シングル「not alone 〜幸せになろうよ〜」を発売し、収益が被災地に寄付されることになりました。さらに、5月29日には東京ドームで『Marching J ジャニーズチャリティー野球大会2011』が開催され、4500円の入場料から得られた資金が義援金として寄付されました。6月26日、嵐によるチャリティーイベントは約2億円を被災地に寄付する結果となりました。

8月にはSMAPのベストアルバム『SMAP AID』が発売され、その売上からも寄付が行われました。

1周年の募金活動

2012年3月11日、初年度の活動を締めくくる募金イベントが東京ドームで開催され、約17.3万人が参加。この日の集計で、全額8億2655万3991円が被災地に寄付されることが発表されました。さらに、3月25日には各県知事に7億2000万円の寄付が手渡され、その後も活動が続けられました。

その後の活動

Marching Jの活動は震災後も続き、2013年には福島の小学校に遊具が寄贈されるなど地域支援が行われました。2014年には宮城県の中学・高校に楽器が寄贈されるプロジェクトも実施されています。また、海外の被災地域への奨学金支援も設けられました。

2016年に発生した熊本地震に対しても、募金活動が行われ、集まった資金が熊本の子どもたちに寄付されています。

結論

Marching Jの取り組みは、単なる募金活動に留まらず、地域の教育環境向上や楽しさの提供に大きく貢献してきました。これらの活動は、復興支援の象徴として、今後も続いていくことが期待されています。

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