Master of Epic The Animation Age

『MASTER of EPIC The Animation Age』

『MASTER of EPIC The Animation Age』は、MMORPG『Master of Epic -The ResonanceAge Universe-』を原作としたアニメです。この作品は、ハドソンが開発し、ゴンゾロッソが運営したオンラインゲームを基にしており、2007年の1月から3月にかけて、全12回にわたってテレビ東京系列で放送されました。アニメ化された日本のオンラインゲームとしては、これが4作目であり、特にMMORPGに限定すると2作目にあたります。

概要と放送

「MASTER of EPIC The Animation Age」は、ユニークなストーリーテリングスタイルが特徴です。複雑な大きな物語を描くのではなく、1〜数分の短いエピソードを連続して見せるオムニバス形式を採用しています。公式サイトでは、1回の放送に5〜6話が登場するとのことでしたが、実際には第2話では「前説ほか10本」といった形で短い話が繰り広げられました。これにより、物語の流れを軽快に進めることができ、視聴者に楽しさを提供しています。

ゲームプレイヤーへの配慮

このアニメは、ゲームをプレイすることなく楽しむのは難しい要素がいくつか含まれています。例えば、「Present Age」を省略して「プレ」と呼ぶなど、ゲーム内で使われる用語や小ネタが多々出てきます。さらに、2ちゃんねるのスレッド発祥の表現も登場し、ゲーム内では見られない要素が説明なしで挿入されることがあります。このことにより、オムニバス形式の特性が一つのエピソードの内容を薄める結果にも繋がりますが、逆にゲームの雰囲気を高い水準で再現しているとも言えます。監督のえんどうてつや自身もこのゲームをプレイしているため、ライターたちも強制的にゲームを遊ばされているとのことです。しかし、ゲームのシステム上実現可能でない描写も少し見受けられました。

プレイヤーキャラクターの表現

この作品には「中の人」を意識させる表現がいくつかあります。例えば、視聴者から見て「女の子らしくない言動をするニューター女」に「中身男か？」と尋ねるシーンや、浮遊都市バハの攻略に躊躇したキャラクターが「ちょっと考えてから帰るわ」と言ってログアウトする描写などがあります。こういった点は、オンラインゲームを題材としていることが色濃く反映されています。

アニメとゲームの連動

放送中には、アニメと連動したゲーム内イベントやクエストが行われており、アニメに登場したキャラクターたちがゲーム内でも出現していました。このような相互作用により、ファンはより深く作品を楽しむことができたのです。アニメ冒頭の「ラル・ファク、イル・ファッシーナ」という挨拶は、ゲーム内でも使われる挨拶の一つであり、ビスクの人々が用いるものでした。

キャストとキャラクター

声優陣は、本作のキャラクターの顔アイコンにその名前を当てるスタイルで紹介されています。主要キャラクターには、田中真弓や金田朋子など、ベテラン声優が多く参加しており、その演技力によってキャラクターに厚みが加わっています。各キャラクターには独自のバックグラウンドや特性があり、ゲームとアニメの両方での展開が楽しめます。

エピソードとコーナー

本作には、短編ながらもシリーズ化されているコーナーがあります。例えば、「前説劇場」ではボケとツッコミの漫才スタイルでテーマを説明しつつ、最後に落ちをつける形で構成されています。他にも、簡素ながらも親しみやすいショートストーリーが展開されるシリーズがあります。

また、本作では様々なサブキャラクターたちが登場し、それぞれが個性的なエピソードを持っており、視聴者はお好きなキャラクターを見つけることができる魅力を持っています。

最後に

『MASTER of EPIC The Animation Age』は、ゲームファンにはたまらない要素が詰まった作品であり、アニメファンにも新しい体験を提供することができる内容となっています。オンラインゲームの独自の文化を取り入れたこのアニメは、視聴者に笑いや感動を与え続けています。

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