Meet-me

meet-me: 日本のメタバースサービス

概要

meet-meは、ココア（Co-Core Inc.）によって開発された日本の仮想空間サービスで、2007年12月にテスト版が登場し、2008年4月に正式版がリリースされました。このプラットフォームは、東京23区の地理を基にしたリアルな環境を提供し、ユーザーは自分のアバターを通じてその中を自由に移動し、さまざまなアトラクションやイベントを楽しむことができました。残念ながら、2018年1月31日をもって、SNSを除く全サービスが終了しました。

実装と特徴

meet-meでは、ユーザーは「マイキャラ」と呼ばれるアバターをカスタマイズして創り出すことができます。初回ログイン時に都庁で住民登録を済ませると、都内に存在する複数のマンションの中から一室がランダムに与えられます。アバターは顔や服装・体型などを自由に変更でき、自分自身に似たキャラクターを作成可能です。

コミュニケーションは主にチャット機能を通じて行われますが、携帯電話や電子掲示板、手紙といった他のコミュニケーション手段も用意されています。

経済システム

仮想世界内では、仮想通貨「ココア」と「MMP」が流通しています。ココアはアイテム購入に使用され、現実世界の通貨やポイントに交換することはできませんが、MMPはAmazonギフト券などの実際のポイントとも交換可能です。ユーザーは、釣りやイベント参加を通じてこれらの通貨を増やしていくことができました。

土地の借り入れは、クレジットカードやウェブマネーで行えるほか、特定のアイテムについては現金決済が可能でした。土地を借りることで家を建てることができ、家具や装飾品を購入してマイホームを完成させることができるため、非常に自由度の高い環境が提供されました。

アトラクションの種類

meet-me内には、多種多様なアトラクションが存在しました。たとえば、釣りや虫取りを行い、得られた成果を仮想通貨に変えることができるアクティビティがあり、また、ダンジョンでモンスターと戦うRPG要素を持った「冒険者の砦」や、競馬を楽しむことができる「meet-me horse race」なども人気がありました。さらに、電車やバスなどの乗り物を使用して都市内の主要な場所に移動する楽しさもありました。

SNSとユーザーイベント

meet-meは、独自のSNSを運営し、ユーザー間のコミュニケーションを促進していました。また、企業によるイベントも多く、トヨタ新車の発表会やF1グランプリのライブイベント、さらにはユーザー主催の釣り大会やマラソン大会など、多岐にわたる活動が行われました。こうしたイベントでは、仮想通貨「ココア」や貴重なアイテムを獲得する機会も提供されました。

結論

meet-meは、その斬新な仮想空間の設計と多彩なアトラクションにより、ユーザーに独自の体験を提供し、多くの支持を集めました。サービスは終了しましたが、このプラットフォームは、仮想空間がユーザーのつながりや楽しみ方にどのような影響を与えられるかを示す良い事例となっています。

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