シングル『Memento』について
日本の
女性シンガーnonocの3rd
シングル『Memento』が、
2020年9月2日に
メディアファクトリーよりリリースされました。本楽曲は、人気
テレビアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season』のエンディングテーマとして多数のファンに支持されています。
楽曲の概要
表題曲となる『Memento』は「記憶」がテーマの楽曲であり、nonocの透明感のある切ない歌声と異国情緒が融合し、アニメの幻想的な世界観に見事にマッチしています。
作詞・
作曲は、hotaruと
Tom-H@ckが担当しており、特にhotaruはアニメのヒロイン、エミリアを意識して
作詞を行ったとされています。歌詞にはエミリアの苦しみが織り込まれており、彼女の記憶にまつわる葛藤を感じさせるフレーズが散見されます。
楽曲の構成は、2番に進むにつれて幻想的な要素が増し、終盤には主人公の「死に戻り」やその儚さを連想させるリフレインが繰り返されます。レコーディングの際には、
Tom-H@ckのアイデアによりメロディや編曲に大きな変更が加えられました。特にnonocの声を際立たせるために音の数を減らし、シンプルなメロディラインが採用されたのです。また、nonocには
ウィスパーボイスでの歌唱がアドバイスされ、これが彼女にとって新しい挑戦となりました。インタビューでは、感情をあまり出さないように歌うことが意識されたと語っています。
ミュージックビデオ
シングルのミュージックビデオは
山梨県の自然豊かなロケーションで撮影されており、エミリアを意識した衣装が特徴的です。
YouTubeでは
シングルの発売と同時にフルバージョンが公開され、多くの視聴を集めました。
カップリング曲『雪の果てに君の名を』
カップリングには、2018年の
OVA『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』の主題歌が収録されています。この楽曲『雪の果てに君の名を』は、エミリアの過去に焦点を当て、同じくnonocが歌唱しています。彼女はこの曲を通じて、主人公と出会う前のエミリアの心情や、エミリアと彼女の守護精霊パックとの絆を表現しました。楽曲が進むにつれ楽器の編成も厚みを増し、非凡な歌声が響き渡ります。
この曲では、
アコースティック・ギターを担当した
安月名莉子の参加があり、特に生演奏の要素が楽曲の深みを増しています。また、
YouTubeでは
OVAの成功を記念して、特別に公開されたダイジェスト動画のBGMとしても使用されています。
参加ミュージシャン
『Memento』と『雪の果てに君の名を』の制作に参加したミュージシャンたちは、その演奏技術の高さで楽曲に重要な貢献を果たしています。『Memento』では、ドラムに山崎慶、ベースに
工藤嶺、全パートの編曲とプログラミングは
Tom-H@ckが担当しています。カップリング曲では、様々な楽器が重なり合うことで、nonocの歌声と深い融合を実現しています。
この
シングルは、nonocの音楽的成長を感じさせる一枚となっており、ファンからの多くの反響を呼びました。